「まなさんと一緒」の日々

一緒に暮らしている、猫のまなさんとの日常を記していきたいと思います。

読書

読書メモ「日露近代史」の1

伊藤博文が金子堅太郎に日露戦争の際、 P.132 陸軍でも海軍でも大蔵省でも、日本が確実に勝つと見込んでいるものは、一人もいない。 ともらしたらしいが、そうなると、太平洋戦争という博打に近い戦争に昭和の軍部が暴発したのもある種の伝統ということにな…

おっさん、一泊の出張におもむく

職場の出張に行ってきたおっさんです。 特急くろしおという特急券の必要な電車に乗るように言われて、貧乏人なおっさんにはいきなり緊張の瞬間です。「とっ、とっ、特急券!?」という感じです。 宿泊したお部屋。 じゅうたんががフカフカなので、寝袋で床に…

読書量を増やすための読書記録34 文豪の食彩

前回の「ハリー・ポッターと賢者の石」にひき続き、今回もAmazonプライムで無料で読める本を読んでしまいました(しかも本と言いつつ漫画)。 文豪の食彩 作者: 壬生篤,本庄敬 出版社/メーカー: 日本文芸社 発売日: 2013/08/30 メディア: Kindle版 この商品…

読書量を増やすための読書記録33 ハリー・ポッターと賢者の石

一時期、精神状態が良くなくてブログを書けない日々がありましたが、精神状態は回復して、本を読んだり、プライムビデオを見たりして楽しんでおりますが、今度はなんだか書けない日々が続いております。左腕がかゆくてそれどころでないという事情もあったの…

読書メモ「解体屋(こわしや)ゲン2巻」の1

アマゾンプライム会員のおっさん、プライムのサービスの中にはKindle本が無料で読めるサービスもあるのですが、その中に「解体屋ゲン」(解体屋は「こわしや」と読むそうです)も含まれていました。 解体屋ゲン 2巻 作者: 星野茂樹,石井さだよし,クリエイシ…

読書量を増やすための読書記録32 フランス革命

前回の「死刑執行人サンソン」からの流れで「フランス革命」を読了。 フランス革命―歴史における劇薬 (岩波ジュニア新書) 作者: 遅塚忠躬 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1997/12/22 メディア: 新書 購入: 17人 クリック: 110回 この商品を含むブログ (3…

読書量を増やすための読書記録31 死刑執行人サンソン

タイトルに相反して全然増えない読書量。 そもそもが貧乏なんで本が買えないんですね。ならば、まあ図書館に行けば良いんですけど。おっさん、2週間では読み切れないことがしばしば。1か月貸してほしい、マジで。 先日、Kindleの日替わりセールにあがってい…

読書メモ「待賢門院璋子の生涯」の1

「待賢門院璋子」(たまこ、と読みます)と書いて、どのぐらいの人がピンとくるのかわかりませんが、「瀬を早み岩にせかるる滝川の われても末にあはむとぞ思ふ」という歌が百人一首にとられている崇徳院のお母さんです。 この「待賢門院璋子の生涯」は、そ…

読書メモ「日本軍兵士」の1

この本、「兼好法師」のおまけのようなつもりで買ったのですが、けっこう衝撃です。 P.171 アジア・太平洋戦争期の軍紀の特徴は、上官の命令に対する不服従、上官に対する暴行、脅迫、侮辱、殺傷などの対上官犯の増大、そして、逃亡や奔敵(敵側への逃亡)の…

読書メモ「兼好法師」の3

P.173 (和歌の題、本意(ほい)について) 前近代は異なる階層・地域の人とは絶望的にコミュニケーションが取れない社会であったことに答えがある。 ここでは、和歌についてこのように論じられているが、本書の重要な着眼点の一つであるように思う。 平等な…

読書メモ「兼好法師」の2

P.120 百四十四段は明恵上人の逸話である。(略)明恵といえば純粋苛烈な宗教心で知られるが、ここではやや戯画風である。 おっさんが在住している和歌山出身の明恵。 しかし、おっさんは明恵といえば自身の見た夢を書き綴った「夢記」しか知りませんでした…

読書メモ「兼好法師」の1

P.21 将軍御所に祗候する廷臣は鎌倉前期から見られるが、この時期には北条氏に仕える下級公家も出現した。たとえば医師丹波遠長は北条貞時の、陰陽師安倍有宗は同じく名越公時の祗候人(家人)であった。 北条一門の金沢は「かなざわ」ではなく「かねさわ」…

読書量を増やすための読書記録30 ドナウ河紀行

ドナウ河紀行―東欧・中欧の歴史と文化 (岩波新書) 作者: 加藤雅彦 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 1991/10/21 メディア: 新書 購入: 2人 クリック: 14回 この商品を含むブログ (7件) を見る 「ハプスブルク家」を読み返したので、関連するものということ…

おっさんの考えたクリスマスにふさわしい読み物

おっさんの働く施設でもクリスマス会があり、その帰り道に自転車に乗りながら、なんとなくクリスマスについて考えをめぐらしていたところ、クリスマスに読むにふさわしい読み物ってなにかなと考えた時に浮かんだのは、「賢者の贈り物」。 賢者の贈りもの: O…

読書量を増やすための読書記録29 日本史を読む

日本史を読む (中公文庫) 作者: 丸谷才一,山崎正和 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2001/01/01 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 12回 この商品を含むブログ (13件) を見る 京都へ「国宝」展を見に行った際の往復で読み終えました。 五味さんは後…

読書量を増やすための読書記録28 銀河英雄伝説4策謀編

銀河英雄伝説〈4〉策謀篇 (創元SF文庫) 作者: 田中芳樹,星野之宣 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2007/08/25 メディア: 文庫 購入: 2人 クリック: 10回 この商品を含むブログ (63件) を見る ランズベルク伯アルフレットらによる皇帝エルウィン・ヨーゼ…

読書量を増やすための読書記録27 ハプスブルク家

正倉院展への行き帰りで「ハプスブルク家」を再読してみました。 ハプスブルク家 (講談社現代新書) 作者: 江村洋 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1990/08/10 メディア: 新書 購入: 16人 クリック: 287回 この商品を含むブログ (41件) を見る ハプスブルグ…

あーあ、濡らしちゃった

といっても、濡らしたのはおっさんのパンツでもなく、女の子のパンツの中でもなく、風呂に持ちこんだ本。 数あるおっさんの悪癖の中で、たぶんいちばん治りそうにないのが、この風呂に本を持ちこむ習慣。 以前は、隅をちょこっと濡らしただけでも腹が立ち、…

読書量を増やすための読書記録26 銀河英雄伝説3雌伏編

きのうは寝つけないほどの頭痛だったのに、朝起きるとウソのように消えていたおっさんです。 銀河英雄伝説〈3〉雌伏篇 (創元SF文庫) 作者: 田中芳樹,星野之宣 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2007/06/29 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 30回 この…

読書量を増やすための読書記録25 銀河英雄伝説2野望篇

今日は朝から頭痛がひどいおっさんです。 銀河英雄伝説〈2〉野望篇 (創元SF文庫) 作者: 田中芳樹,星野之宣 出版社/メーカー: 東京創元社 発売日: 2007/04/25 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 26回 この商品を含むブログ (78件) を見る 銀英伝は2巻へ。 …

読書量を増やすための読書記録24 銀河英雄伝説1黎明編

タイトルと裏腹に読書量が全然増えていないおっさんです。 ブログに書けていない本がそこそこあるので、これが読書量の全てというわけではないですが昔と比べれば少ないことは否めないですね。 oldtypeossan.hatenablog.com 先日のブログでフリカッセについ…

おっさん、「トンイ」の原作本を購入し、Amazonプライムビデオでドラマ「トンイ」の2周目を見始める

先日、韓国ドラマ「トンイ」の原作本が上下巻とも本体価格1円になっていたので、注文してみました。 トンイ 上 作者: キム・イヨン,チョン・ジェイン,金重明(キム・チュンミョン) 出版社/メーカー: キネマ旬報社 発売日: 2011/04/14 メディア: 単行本 この商…

読書量を増やすための読書記録23 ヴィシー・フランス

ヴィシー・フランス 作者: 山崎雅弘 出版社/メーカー: 六角堂出版 発売日: 2013/02/01 メディア: Kindle版 この商品を含むブログを見る ヴィシー・フランスというのは、第二次世界大戦時、西方に侵略してきたドイツに敗れたフランスが休戦協定を結んだ後に、…

読書量を増やすための読書記録22 日本のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日

夏だし、先の大戦関係のものを一つぐらい読もうかということで読みました。 日本のいちばん長い日(決定版) 運命の八月十五日 作者: 半藤一利 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2012/09/20 メディア: Kindle版 購入: 1人 この商品を含むブログを見る なぜ…

読書メモ「観応の擾乱」の6

P.220 近年の研究では北条氏や足利氏の譜代の家人(「御内人」「御内」)の多くが幕府御家人も兼ねていたことが解明されてきている。 三管領家の一つ、斯波氏が足利一門の中でも高い家格を誇ったのは、足利一門として陪臣だったのではなく御家人であったため…

読書メモ「観応の擾乱」の5

P.16 北条得宗家で譜代の家人は「御内人」と呼ばれ、(略)得宗専制の進展とともに幕政にも進出し、大きな権勢を誇った。御内人のトップで「内管領」と呼ばれる役職(略) そもそも、おっさんが小学生で歴史に興味を持った頃は、鎌倉幕府は「執権政治」だと…

ランゲルハンス島とはどこにある島ですか?

精神保健福祉士の過去問をやり始めたおっさん。 第17回の社会福祉士との共通科目、「人体の構造と機能及び疾病」を解いていると糖尿病に関する解説でランゲルハンス島が出てきました。 新・社会福祉士養成講座〈1〉 人体の構造と機能及び疾病 第3版 作者: 社…

読書メモ「観応の擾乱」の4

P203 (略)鎌倉期の高一族は、足利氏の御内人であった(厳密には、「御内」)。高師直の大活躍は、そうした鎌倉期の体制の延長線上に位置した側面も存在するのである。 だが、このことは反面、高一族が前代の古い体質を維持していたことも暗示する。 高師直…

読書メモ「観応の擾乱」の3

P.198 文和二年(1353)5月20日、鎌倉の龍口で北条時行・長崎駿河四郎・工藤二郎が処刑された(『鶴岡社務記録』)。北条時行は鎌倉幕府最後の得宗北条高時の遺児で、建武二年(1335)に建武政権に対する反乱を起こしたが(中先代の乱)、足利尊氏に鎮圧され…

読書メモ「観応の擾乱」の1

P.77 尊氏は、一生を戦場で過ごした将軍と評価される。だが、実際には、このときの出陣(※観応元(1350)年10月)は建武二年(1335)以来実に15年ぶりのことであった。 後世からみると、南北朝の動乱が3代将軍の足利義満の時代まで長く続いたので、ずっと尊…