ヴィシー・フランスというのは、第二次世界大戦時、西方に侵略してきたドイツに敗れたフランスが休戦協定を結んだ後に、ドイツの直接統治部分以外を統治していた親独(従独?)国家。
もっと傀儡国家的な成り立ちなのかと思っていたのですが、意外に手続き的には正統的な手段でなりたち、当時のフランス国民の支持も高かった様子。
ヴィシー・フランス?
と言うような方でも、映画「カサブランカ」を見たことのある人なら、目にしているはずですよ。
この殺されたドイツ官吏の犯人を探すシーンで撃ち殺されるフリーフランスの活動家を描くシーン。このときバックにあるのがヴィシー・フランスの国家主席ペタン元帥の肖像です。
物語の最終盤で現れるこのヴィシー水。このあと、ルノー署長の手でゴミ箱に放りこまれることになります。つまり、ヴィシー・フランスはフランス人の手によってゴミ箱に放りこまれるような存在であると、映画を制作した人々は思っていたわけですね。
22ページの、本というよりはリーフレットみたいなものですが、100円なので値段分は充分に楽しめました。
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