前回の「死刑執行人サンソン」からの流れで「フランス革命」を読了。
しかし、読み終えたのがかなり前のこと過ぎて、読んでいる途中になにを思ったのか、さっぱり思い出せません。おっさん、この頃、いろんなことに低調で、ブログも休みがち、休日も家に居がちです。
全体的に意欲に乏しい。
おっさん、うつの経験者なので気をつけないといけないかも知れませんが、なにに気をつけろというの?カウンセリングでも受けろというのかい?でも、職場のストレスチェックは、別段悪いというほどでもなかったのです。
それはさておき、
フランス革命を「劇薬」に例えて、劇薬が必要とされた背景、服用された効果を説明していく本書は、非常に色々と考えさせられる本だと思います。
フランス革命がブルジョワ革命でありながら、大きな振幅を伴った理由をベクトル空間図↓で示すといった斬新な試みも見受けられます。
こんなやつです。いやー、代数が苦手だった自分を思い出します。
また、イギリス革命(ピューリタン革命と名誉革命)、フランス革命、明治維新をそれぞれ変革の主体となったのは誰かと考えたり、イギリス革命とフランス革命のめざすところをトクヴィルをひいて考えるところは、とても考えるヒントになるなあと思いました。
現在の政治でも、自由をつきつめると平等が怪しくなったり、平等を振りかざしすぎると自由でなくなったりというのは、よく語られるところで、その原型が革命の時点でも現れているのですね。
おっさん、驚いたのは、著者が文中でパスカルの「パンセ」を読んだことがありますか?と読者に問いかけるところですね。
パスカルの「パンセ」って、確か岩波文庫だと三分冊で、おっさんは読もうと思ったこともありません。著者がイメージしている読者は、中学高校で「パンセ」を読むような読者なんですね。
文中で何度か現れる「三酔人経綸問答」はなんとか読んだ記憶があるのですが、「パンセ」とはなあ。
そういえば、昔、テレビでやっていた「バスでコロコロ」という番組で、京大生の本棚が写った時に岩波文庫だらけで驚いたことがあります。やっぱり、一流といわれる大学に行くには、古典的な教養が欠かせないのかなあ。
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