「まなさんと一緒」の日々

一緒に暮らしている、猫のまなさんとの日常を記していきたいと思います。

おっさん、Amazonプライムビデオで「カルテット」を見た

実は、以前ブログに書いた「アンナチュラル」を見た直後ぐらいに見ているので、見終えてから2か月近く経っています。

 

oldtypeossan.hatenablog.com

 

すぐにブログに書こうと思ったのですが、なんだか書きにくい。

「面白いドラマだな」と思って、たるんだりせずに一息に見た感じなんですが、ストーリーがラブストーリーでもないし、ミステリーでもないし、家族ドラマでもないし、でもその要素を少しずつ持っているみたいな感じで、「面白い」という感情をうまく文章にしにくい感じがしたのです。

 

 

でも、ドラマの副題からみるに「ラブサスペンス」を売りに広告された番組なのかな?

 

 

本来は他人の4人が弦楽四重奏団(カルテット)を結成し、おまけに共同生活を始めるというドラマなのですが、その中で4人の中で異性としての感情もあり、過去に関する謎もあり、みたいな感じのドラマです。

 

 

自分の選択できない環境(男性女性、家族、国籍)によるストレスがあふれる現在の日本において、他者である男女4人が自分の趣味である音楽を通じて、共同生活をするというだけで、なんだかすごく魅力的で甘美な響きがあると思いませんか?

 

 

では、おっさんよ、お前に他者である男女4人の生活を与えてやる、と言われると、心に重い甲冑(ATフィールド完成!)をまとっているおっさんには正直つらいものがあるのですが、ドラマの中ではそこでの接着剤として音楽が存在しています。

 

 

また、ドラマの中でも、その音楽が「趣味」なのか「仕事」にできるのかで揺れる部分もあり、ある種の成長ドラマ的な部分も描かれていたりします。

 

 

本当は、このドラマの中だけでなく現代に生きる人が、自分が選択によって得たのではない環境から離れて、趣味であったり感性であったりで他者と結びつくことができるコミュニティを容易に見つけることができれば、もっと生きやすいのになと嘆息したりもします。

 

 

感想なのかなんなのかわからないものを書き連ねましたが、すごくいいドラマです。

 

 

どれぐらいこのドラマが素敵かというと、あまり出演作を見たことがなかった高橋一生さんですが、このドラマの「家森諭高」役のカルテット(4人)の中ではある種狂言回し的な、でもそれでいて繊細な演技を見て、すっかり好きになってしまいました。

 

 

おっさんも今日から他者と結びつくための選択した「なにか」を身につけるためにがんばります(いや、絶対がんばらんやろ。そもそも他者と結びつきたいのか?)。