先日、夜勤の日に見始めた「逃げるは恥だが役に立つ」。
Amazonプライムビデオでの配信がその日で終了だったので、家にいる間に一生懸命見たのですが、見終えることができず、スマホにダウンロードして、仕事先で夜勤の休憩中と仮眠時間に視聴して、なんとか見終えることができました。
スマホにダウンロードしてドラマを見たのは初めてでした。
仮眠時間でもコールがあったら応対しないといけないので、「コールがあったら見終えることができないな」と思ったのですが、幸いにも視聴中にコールはなく、見終えたのは23時59分。
最終話のタイトル後、3分程度が見られなかったのですが、なんとか見終えることができました。
で、世間で言うところのムズキュンドラマとしては、まあ最高ですよね。
みくり役の新垣結衣はキュートでいうことがない。
でも、おっさんが若い時にこのドラマを見たら、根がアホで単純なので、「一生懸命生きていたら、いつか素敵な彼女が現れて、良い恋愛をできる」とか思ってしまいそうなので、歳をとってからこのドラマを見れてよかったと思いました。
平匡さんとみくりさんの結ばれるシーンなんかムズキュンしながらも、頭の中ではエヴァンゲリオンの戦闘シーンの音楽が鳴ってましたもん。
「精神汚染がはじまっています!!」
美しすぎる物語は、時に毒になるのかもしれないですね。
先にも書いたように若かったら、夢の世界に行ってしまって精神を侵されていたかもしれません。
現実問題としては、新垣結衣のようなかわいらしいルックスの女性を主人公役にして、「小賢しい」と卑下を加えながら、おずおずとしかアンペイドワーク、シャドーワークの問題を論じることが難しい点に、現在の日本の問題点を見たように思います。
たとえ正論であっても、理知的に問題点を指摘すると、ドラマ内のゆりさんのように「融通がきかないんだよな」などと言われてしまう。
男女平等、女性人材の活用が叫ばれながらシャドーワークが女性に集中する日本に、果たして未来はあるのでしょうかね?家の主に従って女性が家事労働をほとんど引き受けなければならないなんて、まるで中世の「イエ支配権」の再来のようですね。
「自助」を政府が求めるのも、まるで自力救済が当たり前であった中世のようですから、日本は全体的に中世に戻ろうとしているのかもしれないですね。
でも、それは「自由は即ち死」と言われるような過酷な世界なんですけどね。
昔のおっさんなら、それも馬鹿(な日本人の選択)にふさわしいお笑いの物語だと冷笑的に受け入れていたと思うのですが、おっさんの(一度しか会っていないけど)いとしい娘さんが成長したのちにどこかの知らない男に飯炊き女同様に扱われるかと思うと、とても腹ただしく、とても不愉快なので、このイカれた現実をなんとか変えることはできないのだろうかと思います。
それはさておき。
マルチな才能で、男の自分から見ても眩しい星野源が、「プロの独身」を名乗るもてない平匡さん役だったのは、なんともいえず皮肉というか笑えました。