「金がない」と言ってる割にはあちこち出かけているな、と言われそうですが、おっさんは生活費と外出費は別予算で管理しているので、まったく問題ないのです。
(というより、生活費が低すぎるので生活費の枠内で外出できないというのが、そもそも貧困ですね。)
それはさておき。
南港てづくりバザールにron ronさんを訪ねた同じ日に、大阪中之島美術館に「長沢芦雪」展を見に行ってきました。
いつも通り図録も購入しまして、「最高やった!」と書きたいところなのですが、なんやろう?あんまりいいと感じなかったです。
おっさん、長沢芦雪の展覧会に足を運ぶのは、2006年の奈良県立美術館の「応挙と芦雪」展に続いて2回目で、「応挙と芦雪」展がすごく良かったので、今回も最終日直前に観覧に及んだ次第です。
なんか人が多かったせいなのか、展示会場がせまく感じられて窮屈な感じで、作品以前になんだかリラックスして作品を見る気分になれなかったです。
それでも龍図襖とか虎図襖とか、本当は怖い生き物をなんだかほんわりとした雰囲気でいきいきと描いているのはいいなあと思いました。
前回の「応挙と芦雪」でも応挙の龍図と芦雪の龍図を対比して見せる展示があって、それがとても良かったんですよね。
もっとなんか会場に入る前から、ちょっとイライラさせられていたので、そのせいで芦雪の絵を楽しめなかったなら、それはおっさん自身の問題なので残念です。
まずがっかりかというと、入場券。
このQRコードを会場入口の機械に詠みこませて中に入るんですけど、こんなペラペラなQRコードの紙では観覧の記念にならんし、本当にデジタル化するなら紙に印刷するんではなく、QRコードの表示も、支払いも携帯電話で完了するようにしてくれたら、入場券を買うために並ばなくていいのに、どないやねんと思いました。
結局紙資源を無駄遣いしているやないか、とこれをデジタル化だと考える神経に腹が立ちました。入場券のQRコードをスマホで示すようにしたらそもそも紙がいらんのに、このペラペラのQRコードの紙で誰が得するねん、ほんま。
あとは、会場に向かうエスカレーターが一人幅の狭いものなんですが、登っていくスピードがどんだけ遅いねんと思うほど遅い。感覚としてはスーパーのエスカレーターの半分ぐらいのスピードで、これも誰得やねんと思いました。
日常から離れてゆったりしたスピード(気持ち)で作品を味わってくださいとかいう配慮なら大きなお世話だし、お年寄りに配慮しているなら、ちゃんとエレベーターに誘導できるように看板や足元の表示を増やせよ、と思いました。
と会場に入る前から、その2点でいらついていたおっさんは、その時点で観覧の敗北者なのかもしれません。
こんなにイラッとした大阪中之島美術館に来年1月14日まで開催中の「テート美術館展」を見るために、また足を運ぶ予定なのがちょっと憂鬱だったりします。とはいえ、ターナーの作品を見たいしなあ。
しかも上のサイトを覗いたら、カンディンスキーとかも来てるじゃないですか。やっぱり行かなあかんな。