今日、利用者さんの居室に入ったところ、テレビで消費税の増税について話していました。
利用者さんが「デパートから中継してたよ」というので、「消費税増税前の駆け込み需要の話でもしていたんですかね?」と返答したところ、「なんのこと?」みたいな表情が返ってきたので、
「いままで100円の買い物に8円かかっていた消費税という税金が100円に対して10円に2円上がるんですよ」
と説明したのですが、ここではたと、
果たしてこの入所者さんは、消費税を知っているだろうか?、
そもそも税金がわかるだろうか?、
またこの方たちが受けている社会保障や行政サービスが税金で成り立っていることを理解しているだろうか?
との疑問が頭に浮かんできて何も言えなくなってしまいました。
この利用者さんの正確な入所の時期は知らないのですが、20年以上はこの施設にいるようなことを耳にしたことがありますし、学校も支援学校のような学校に行っていたと、ご本人から聞いたような記憶があります。
だから、就職して、その稼ぎから所得税を払ったことがないし、直接税である所得税を払ったことがないなら、施設に来てくれる移動販売を利用しても、間接税である消費税が何であるのかなんて、全く理解の外にあるような気がします。
いやー、難しいなあ。
おっさんは当たり前に学校でも習ったし、実社会でも経験しているから「税」について薄くても多少の知識はありますが、相手も知っているだろうと思って話をすることの危うさを感じました。
入所者のお年寄りの方に「家で何してるん?」と尋ねられたときに、テレビを全く見ず、YouTubeやAmazonプライムビデオばかり見ているおっさんは、ネット(インターネット)のことを伝えても、わからないだろうからと思って、「女の子がうっふんあっはんしているビデオばかり見てます」と説明していたのですが、
インターネットどころか、もっと当たり前に話していた内容が伝わっていなかったかもしれない、と反省させられました。