今日は休みだったのですが、昼食を食べたあといつの間にかホットカーペットの上で寝てしまい、起きたら5時過ぎでした。
起きたときに「しまった。夜勤行かなきゃ」と濁った意識で思ってしまいました。
それはさておき。
読んだ動機とか感想とか びっしり書く人いるよね
そういうのは続かなくなるからだめです!
簡単な一言コメントだけでいいんです
「バーナード嬢曰く。7️⃣」を読み終える 読書量を増やすための読書記録67 - 「まなさんと一緒」の日々
という漫画のセリフに励まされて読書記録を書くおっさんです。
今回は「後期日中戦争」。
戦記物はたまに読んだりするのですが、こういうのを読んでいて「戦線」というものが具体的に全然想像できなくて、おっさんはいつも困ってしまいます。
でも、想像・理解できないのはおっさんが戦争のない国、時代に生まれてきた幸せな結果だと思うとそれでいいのではないかと思ってしまいます。
P.95
米軍機に日本本土を空襲され、プライドを大きく傷つけられた大本営にとって、この作戦は何が何でも実行しなければならなかったのである。
P.99
国民政府軍事委員会は、ドーリットル空襲後、日本軍が浙江省の航空施設を攻撃してくることを予想し、
ドーリットル空襲という予想していなかった空襲を受けて、日本軍は浙贛(せっかん)作戦を中国大陸で実行することになるのですが、「プライドを大きく傷つけられた」のが作戦実施の前提って、戦争の作戦指導としてナイーブすぎるのではないかと思ってしまいます。
このドーリットル空襲は、実被害はともかく心理的な効果としてはとても大きかったようで、海軍のミッドウェイ作戦も、ドーリットル空襲に対応する形で優先された作戦です。
しかも作戦を「予想」されているのに兵力をつぎこむって、素人目にもあかんやんとおもうんですけどねえ。
P.111
歴史学者の吉田裕が指摘するように、すでに浙贛(せっかん)作戦前年の一九四一年の時点で、日中戦争での日本軍の戦没者数の約半分は戦いで命を落とす戦死ではなく、戦場で病にかかり亡くなる戦病死であった
近年の新型コロナでの国の後手後手の国民の命を大事にしない姿勢と重なるようで、この国の権力というものの本質は、先の戦争から変わっていないのだなと思わせられます。充分な補給のないまま、国民の命を賭けさせる。悲しいですね。
P.70
駐屯間の給与はお世辞にも良いとはいえなかった。(略)煮つけ物にするだけの材料の割当がないのである。(略)これに比べ戦斗間は現地調達が常であった。これを蒋介石給与と呼んで、この面だけでは喜んでいる兵隊もあった。
浙贛(せっかん)作戦に先立つ長沙作戦についての記述で引用されている回顧録内の文章なんですけど、現地調達で食料を取られている国の国民が、大東亜共栄圏なるものを信じるわけがないですよね。
それを喜ぶ日本の軍人さんにも悲しい気持ちを持ってしまうし、調達を受けている中国の農民に対して、とても申し訳ない気持ちになります。
なんとも感傷的な文しか、この手の本を読むと書けなくなってしまいます。
いま検索すると、続巻があるようなのでそちらも読まないとな。
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