今日はまたしても、「ああ、もう何もしたくない。生きているのもめんどくさい」という感じの日だったので、買い物にも出かけず家にいました。
銀行にも行かねばならなかったし、晩ご飯もまだ食べていないのですが、風呂に入ってそろそろ寝ないとな。
それはさておき。
前回、「赤穂城断絶」を見たので、当然のごとく同じ深作欣二監督の「柳生一族の陰謀」がおすすめに上がってきたので見てみました。
以下、ネタバレあります。
徳川幕府、二代将軍秀忠が冒頭で逝去し、その跡目を巡って、長男である家光と次男である駿河大納言忠長が競い合うという物語です。
ごく普通に歴史が大嫌いというのでなければ、これは家光が勝利し三代将軍になることはわかっていることです(そういえば、昔駿河大納言忠長の遺児、長七郎が主人公の「長七郎天下ご免」というドラマがありましたね。おっさんはあれで駿河大納言忠長を覚えた気がします)。
しかし、この映画では最後に、それまで家光の将軍位を得るために利用してきた根来衆を冷酷に使い捨てにした柳生宗矩に怒った、息子の柳生十兵衛が家光を斬り殺してしまいます。
で対決しに来た十兵衛に右手を切られ、その上で家光の首級を見せられた柳生宗矩は、「夢じゃー」と惑乱するわけです。「権力のとって不都合なことは隠されやすい」みたいなナレーションが入って映画が終わるわけですが、とても良くできた娯楽大作でした。
「赤穂城断絶」では赤穂浪士の討ち入りがヤクザのカチコミみたいだったと書きましたが、この映画での戦闘もリアルな戦闘というよりはアクションですね。
「そんな、家光が死ぬなんてありえへんわ」と思ってしまうようならこの映画は面白くないと思うのですが、おっさんは「徳川家康は関ケ原で死んでそのあとは影武者だった」という「影武者徳川家康」をとても楽しく読んだ口なので、これはこれでありだと思いました。