今年のゴールデンウイーク、京都のみやこめっせの古本市に出かけた際、友人たちに「うちの入所者さんで博士論文を書きたいと言ってる入所者さんがおるんよ」なんて笑い話をしていたら、その因果かおっさんがその人の担当になってしまいました。
修士であったり、博士であったりする友人たちは、口々に「是非チャレンジさせてあげてください」と言ってましたが、諸事情ありまして、そうはできない状況です。
その入所者さんが度々口にするので、その入所者さんが書いたという修士論文のタイトルや、その論文を高評価してくれたという某学者さんの名前までおっさんは覚えてしまいました。
論文データベースに出てこないので、修士論文のタイトルをここに書いてやろうかと思いましたが、身元が割れたりすると厄介なのでやめておきます。
CiNii Articles - 日本の論文をさがす - 国立情報学研究所
で、その論文の中でジョセフ・キャンベルを参考文献としてあげたと聞いたので、おっさんがジョセフ・キャンベルを知った本の該当ページを読み返してみました。
マザータイプ(母型)
セパレーション→イニシエーション→リターン
と言ったキーワードと、その内容をちょろっと覚えておけば、話の糸口にはなるでしょう。
ちなみにその入所者さんが御父君に向けて書いた手紙(内容を確認してくれて良いとのことだったので)には、「無教養で理解のない職員にいじめられている」と書いてありました。
ははは。
まあ、某有名大学の修士課程修了のその人から見れば、二流私学の学部卒のおっさんなんて鼻クソみたいなもんでしょうからねえ。
他の職員さんからはおっさんの学歴が高いからやりやすいのでは?と言われたのですが、どうなんだろう?
反対に「こんな二流大学の学部卒の職員に、有名大学修士課程修了(本人曰く首席)のこの私がごちゃごちゃ意見されるとは!!」と、根深いある種のルサンチマンが蓄積していくのでは?と思っています。
同情やら憐れみやらを覚えたりしますが、まあしょうがない。せいぜいおっさんを恨んで、その恨みを生きる力に変えてもらいたいものですね。