著者である佐藤優氏は、イギリスの覇権のもとでの自由主義が退潮したあと、帝国主義の時代がきたように、アメリカの覇権のもとでの新自由主義の次には、新・帝国主義がやってくると見ています。
彼のその見立てが正しいか正しくないを判断するのも重要な事ですが、著者がそういう見立てに自分で考えて到達したように、本を読む側である我々が、個人個人としてそういう見立てを持てるぐらいに、自分で色々と判断していける知識を持つことは、もっと大事だなと思いました。
人の後ろを考えずについていけば無難に人生を終えられるという時代でないことだけは、愚かなおっさんにでもわかる、そういう難しい時代になってしまったということですね。
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2024年2月14日:少し加筆、リンク修正