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オーストリアハンガリー二重帝国は、第一次世界大戦に敗れます。 その結果、オーストリアとハンガリーは分離し、一九一八年にハンガリーは独立しました。のみならず、二重帝国は解体され、チェコスロヴァキア、ユーゴスラヴィアが独立、ハンガリー王国東部の地域はルーマニアが獲得します。
このあたりを背景にした小説として、おっさんが思い出すのは「バルタザールの遍歴」ですね。確か、第一次世界大戦終了直後のウィーンで物語が始まるはずです。
この小説は、第何回目かのファンタジーノベル大賞の受賞作で、おっさんなりにけっこう楽しんで読んだ記憶があります。Amazonのレビューの中に「オリガ・モリソヴナの反語法」を楽しめた人はきっとこの小説も楽しめる」みたいなレビューがあったのですが、言われてみて確かに似ているなと思いました。
おっさんの場合は「バルタザールの遍歴」は発売直後に単行本で購入し読んでいるので、その後かなり経過して「オリガ・モリソヴナの反語法」を読んでいるわけなんですが。
ファンタジーノベル大賞は、第1回目の受賞作、「後宮小説」がかなり衝撃的だったので、その後数年はかなり注目して結果を見ていた気がします。
ただ、酒見賢一の代表作はやっぱり「墨攻」なのかなという気はしますが。南伸坊の絵が入った新潮文庫版はもうないんですね。いまは文春文庫に入っているのか、「墨攻」。