レビューでは、ロジャー・ムーアの老体ぶりを嘆くものが目立ったのですが、
おっさんには、最後に戦う敵、カマル・カーンの腰抜けぶりに問題があると思われました。
クライマックスシーンでも自家用機に取りついたジェームズ・ボンドがプロペラのコード線を切ってしまい機が不調になると、腹心の部下に機外に出てボンドと戦うように指示し、己は戦わないという最後の悪役にふさわしからぬ惰弱ぶり。
もう一人の悪役、オルロフ将軍が狂気を見せつつ見事に死んでいったのと対照的で、こいつが最後の相手では最後が盛り上がらんわという感じです。
なんのためにアフガンの亡命貴族でスポーツ万能という設定だったんでしょうか?
スポーツ万能を伺わせるシーンが全くと言ってもいいほど見当たりませんでした。
メインのボンド・ガールは、「黄金銃を持つ男」できれいだと思ったモード・アダムスが再登場。
観ている間は、「しかし、『黄金銃を持つ男』に出演していた女優さんとそっくりだな」と思っていたのですが、ご本人の再登板でした。そんなこともあるんですなあ。
ここにきて、Amazonプライムビデオ内での「007」シリーズの表示に「プライム終了21日」なんて書かれているのですが、あと21日で残り10作全部見られるか、ちょっと心配です。