「まなさんと一緒」の日々

一緒に暮らしている、猫のまなさんとの日常を記していきたいと思います。

おっさん、Amazonプライム・ビデオで「関ヶ原」を観た

先日の休み、近頃本も読めていないし、せめて映画でも見ようかと思い、プライム・ビデオで作品を物色していたところ、比較的新しい作品として「関ヶ原」が目についたので、視聴してみることに。

 

関ヶ原

関ヶ原

  • メディア: Prime Video
 

 

 

原作の司馬遼太郎の「関ヶ原」が上中下の3巻ものなので、それを2時間半程度に収めようとして、かなり無理をしているなという印象。

 

 

 

関ケ原(上) (新潮文庫)

関ケ原(上) (新潮文庫)

 

 

 

映画序盤の石田三成のひととなりを場面場面で描いていくところも、もう少し時間をかけて描けると良かったのになと思いました。 

 

 

時間を削るという意味でいえば、有村架純の演じる「初芽」を削ってしまえばもう少し時間を確保できたのではないかと思うのですが、どうなんでしょう。

 

 

きれいな女優さんが大好きで、ルッキズムの極地、女性を見た目でしか判断しない(そして痛い目にあう)おっさんがいうのもなんですが、初芽の忍者シーンを省くと、もっと関が原に至る背景を描けたように思うんですけどね。

 

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まあ、そうするとおっさんばっかりになってしまい、画面が競艇場が競輪場みたいになってしまうので、ヒロインは必要なんでしょうが、ヒロインとしてのアクションシーンで三成、初芽ともに描こうとして時間的に無理が出ているような気がするんですよね。

 

 

福島正則加藤清正などの豊臣子飼の武断派が、完全なる馬鹿武将として描かれており、普通ならひどい描き方をされる小早川秀秋よりも、どうしようもない武将として絵描かれています(ちなみに小早川秀秋は今をときめく東出昌大。うーん、深い)。

 

 

普通なら、有名俳優を配して、作品に厚みをもたせたいところなのに、そこは我慢して描いているのだから、やっぱり初芽も削ったほうが良かったのではと再度思ってしまいます。

 

 

作品以外で関ヶ原の戦いについて思ったのは、家康は野戦が上手で攻城戦が苦手と一般的に言われていますが、この関が原ではかなりの数的優勢にあったと思われるのに、静観、裏切りの西軍に対して、それほど有利に戦っていないので、本当に家康は野戦がうまかったのか?と疑問を感じました。

 

 

対して、期待していた毛利輝元の後詰めもなく寡をもって衆を撃った三成率いる西軍が意外によく戦っており、映画の中で家康が「わしに対抗する勢力を一掃するための旗頭として三成を育ててきた」みたいな、勝った家康を事実以上に重く見る史観には注意しないといけないなと思いました。

 

 

全然関係ないのですが、同じ司馬遼太郎の「関ヶ原」を原作としたTBSのドラマ「関ヶ原」もDVD化されており、作品ページをみたところ、脚本が早坂暁なんですよね。

 

関ヶ原 [DVD]

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  • 発売日: 2017/08/23
  • メディア: DVD
 

 

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もうそれだけで見たくなってしまいました。でも中古でも8,000円近くするんだよな。