Amazonプライムビデオに「秒速5センチメートル」が入っていたので、そういえば去年の秋の京都の古本市に行ったとき、メンバーの一人が新海誠について語っていたなと思い見てみることにしました。
おっさんはのめりこむことができませんでした。
主人公の貴樹が明里を「淡い初恋の記憶」としてではなく、大人になるまで、大人になってもずっと思い続ける原因が、おっさんの心にはストンと落ちなかったんですよね。
恋愛感情なんて人それぞれなので、別にいいんでしょうけど、あまりに妄執のように思い続けるので、もしかして作品内の第1話「桜花抄」の中で、明里もしくは二人ともが死んでしまって、記憶として閉じこめられるシーンを見逃してしまったのかと思いましたが、そういうわけでもないようです。
「桜花抄」だけならとてもとても美しい初恋の物語として見ることも可能でしたが、「コスモナウト」と「秒速5センチメートル」では、貴樹は現実を生きていないリビングデッドのように見えてしょうがありませんでした。
「天気の子」に公開に合わせて、「雲のむこう、約束の場所」、「星を追う子ども」、「言の葉の庭」もプライムビデオにラインナップしてきているのですが、見るべきかどうか非常に迷います。
新海誠について語ってくれた友人は、新海誠がほぼ一人で作った「ほしのこえ」が一番良いと言っていたので、公開順に「雲のむこう、約束の場所」を先に見たら、ちょっと印象が違ったのでしょうか?
まあ、「秒速5センチメートル」の先んじる作品である「雲の向こう、約束の場所」だけは見てみて、受け付けなかったら2作品でやめておこうかな。「ラ・ラ・ランド」がプライムビデオからはずれるみたいなので、そっちも見たいしな。