昨年の12月28日に199円で購入した、Kindle版の「二度寝で番茶」を読了した。
正直、この本はとても良かった。
人は蕾を見ると無事に花開くまでかばってやりたくなるものだ。
という巻頭のエッセーにある言葉で著者の人柄が伝わってくる。
Fireタブレット上のKindleでマーカーを入れまくりました。
ごく一部を引用すると、
どんな境遇に生まれた子供であろうと、生まれてきてくれてありがとう、という価値観をまず定着させてほしい。
余分なものは必要です(略)その人らしさというのは、余分なものからにじみでますからね。
品格をとやかく言う人こそ下品だと思います。
普通の人が、吞気に生きてられない時代
昭和を美しく語る人は多いですけど、当時は偏見と差別が当たり前にありましたからね。
何でも言える家族って、いいように思えるけど、本当は殺伐とした家族かもしれませんね。
親子の場合、「降りる」わけにはいかないから。
人を攻撃することでアイデンティティは保てますか?
日々、曖昧な中をしぶとく生きていくしかないです。
気持ちのいいものばかりに囲まれて暮らすのは幸せだけど、気がついたら誰かが考えた幸せの中だった
家族のやりきれなさみたいなものをわかっていて、
それを言語化されているのがとてもすばらしいなと思う。
だからといって家族を否定しているわけでもない。
それはお正月にあった「富士ファミリー」でも明らかだったですよね。
テレビを、特にドラマをほとんどまったく見ないのですが、
木皿泉のドラマは見たくなりました。