7月3日の散歩の帰り、再び雨が降りだしたので足を早めていると、
少し先の植えこみのあたりで動く影が。
小さい仔猫さんだった。
ちっちゃいなあ。
拾った頃のちよさんと同じぐらいか、もう少し小さいんじゃないか。
植えこみに一人で、覗きこむおっさんを威嚇するように大きな声を出している。
「あんた、ひとりか?」
「お母さんはどこに行ったん?」
などと声をかけてみる。
警戒して植えこみの奥へ、奥へと滑りこみながらも、鳴き続けておられる。
かわいそうにどうにかしてやりたいけどなあ、と思いつつ、立ち去った。
少し泣きたい気分だった。
自宅に帰り、あまり空腹感がないのでご飯を食べないでいると、
日付が変わる頃になりお腹が減ったので、
とうもろこしを茹でて食べてみた。
去年の夏、食べたとうもろこしを思い出した。
悲しい思い出につながっているとうもろこしの味覚。
少し泣いてしまった。
拾った頃よりずっと大きくなり、ずっと甘えてくれるまなさんをだっこして、
まなさんの体温で温められる。
ありがとう。ありがとう。