5月8日の時点で14話を見終わったと書いている「三国志~司馬懿軍師連盟~」。
今日5月11日で32話を視聴中です。
(とここまで書いて寝落ち。ブログ更新できず。毎日更新しようと思うのに、毎日更新がすぐ途絶えてしまいます。)
ここまでの感想。
曹操の南征が始まる前に潼関の戦いに言及され、順番があべこべだとか、
楊修が「鶏肋」を勝手に解釈して斬首にされるのが漢中の戦いではなく、関羽を迎撃する戦い(樊城攻防戦)になっているとか、
気になる点がないことはないのですが、ドラマ(物語)のストーリー上しょうがないのでしょう。でも、ちょっとなあと思う点が2点あります。
まず、①曹氏一門(特に曹真)が頭が悪く描かれすぎている。
「三国志演義」では司馬懿の引き立て役を担う曹真なので、このドラマ内でもそういう役回りなのかもしれないですが「蘭亭」の「蘭」の字が読めないという、あまりな馬鹿っぷり。
さすがに曹真がコケにされすぎでは、と憐れに思います。
②九品官人法(九品中正法)がまるで司馬懿が作り上げたかのように描かれている。
おっさんが学生の頃には「九品中正法」で世界史の教科書に記載されいたのですが、いまはどちらで教科書に乗っているのかな?「中正法」?「官人法」?
「魏の陳羣が曹丕(文帝)に献策して制定された」との教科書の記述だったと記憶しているのですが、このドラマ内では下書きは陳羣がしたものの司馬懿が手直しして、ほぼ司馬懿が作り上げたかのように描かれていました。
そんなあ。
その後の来る司馬氏政権が州大中正を設置して士大夫層を取りこんで、貴族制へと変容させていくからこういうドラマ内の扱いなのかなと思うのですが、そんなあです。
東洋史の最後の大々泰斗、宮崎市定先生のもっとも有名な著作の一つ「九品官人法の研究」を2冊持つ身としては悲しくなりました。
以前も書いたと思うのですが、文庫版も買いたいと思っているぐらいなんですよね。というか文庫化されたときになぜ買わなかったのかと激しく後悔しています。
献策者である陳羣も司馬懿に負けず劣らずの魏の高官なんですけどね。残念。
さておっさんの大好きな美人女性俳優さんについて言及すると、司馬懿の妻である張春華を演じる劉涛さんがとてもかっこよくて素敵です。
もうひとりは、鄧艾の恋人?想い人?として登場している子夜役の趙昕さん。
鄧艾は役柄ではなく実際の人物も吃音であったと言われていて、ドラマでは子夜がいると吃音が軽くなるという設定のようなんですが、本当にそういう人の気持ちを柔らかくさせるような雰囲気を趙昕さんがまとっていてとても素敵なのです。
5月13日:文字強調を修正