三連休の前、「YASHA」のkindle本をまとめ買いしてまとめ読みしました。
この物語、キャッツキルフィーバーウィルス(略してCKV)というインフルエンザによく似た症状の致死性の高い架空のウイルスが物語上で重要な役割を占めています。
なので、新型コロナウィルス感染症が流行り始めた頃から読み返したいなと思っていたのですが、月々積み立てている書籍代がけっこう余剰してきたので、まとめ買いすることにしました。
7巻で
「あいつのところへ行かせてくれ!」
「だめです!ウイルス性感染症でなくなった患者に接触することはできません!」
「おねがいです!わかってください!!」
なんてシーンを目にすると、いま現実のこの世界で同じような言葉を口にする人、心の中で思う人がいるのだと想像して、涙が止まりませんでした。
「YASHA」の続編にあたる「イブの眠り」は以前は所持していて何度も読み返していたのですが、「YASHA」は久しぶりで読み返しました。
この漫画は友人のお嫁さん(当時)から借りて読んだのが最初で、そのことを思い出してしまうので、無意識に避けていたのかもしれませんね。
中学からの友人とそのお嫁さんたちと、居酒屋に集まって一緒に飲んだり、自宅に呼んでいただいてご飯を食べたり、年越ししたり、とても楽しい時期に読んだ漫画でそれを思い出してしまうから、読み返して手元に置くのを避けていたのかな?
あの時期はとてもとても楽しくて、ほんとに青春の1ページという感じがします。
おっさんの友人のひとりは、その幸せを自分で台無しにしてしまったという気持ちが強くて、お酒を飲みすぎて体を悪くしてしまったのですが、「おい、もうそんなに悔やむなよ、そういう時間が本当にあったことだけでも良しとしようぜ」と言ってやりたい気がします。
ちょっとおセンチに流れてしまいましたが、漫画としての完成度はとても高くて、おっさんは「バナナフィッシュ」よりもこっちのほうが好きかもしれません。
いや、やっぱり甲乙つけがたいかな。