おっさんが夜勤のとき、体調が悪いのに「タバコ吸わせて」としつこく食い下がってくる利用者さんがいました。おっさんが夜勤を終えて帰宅するときも「タバコ吸わせて」と言い続けていました(おっさんの施設では健康上問題がなくて、お金に余裕があれば一日6本までタバコが吸えます)。
上司はなんでも「自由でいい。制限する必要はない」という感じなんですが、この場合も体調の悪い利用者の「自己決定を尊重」してタバコを吸わせたほうがいいんですかね?
ただ、看護師からも「タバコを吸うと体調が悪化するかも」と言われていた場合は、タバコを吸って体調が悪化した場合は、誰が責任を取るんですかね?
本人?
介護員であるおっさん?
たぶん、介護員であるおっさんの責任になりますよね?
でも、この人は制限行為能力者じゃないし、「死んでもいいからタバコを吸いたい」と言ってる人の喫煙を止める権利がおっさんにありますかね?
そういう職権もないし。
近頃思うんですよね、うちの施設って本当に介護員いるのかな?って。
お菓子も渡すと食べきってしまうからって小分けにして渡す人もいるんですが、食べ切って何が悪いんだろう?食べきって病気(糖尿病が悪化とか)になっても自分の責任でしょう?
それを「病気になるからダメ」とかいう権利がおっさんにあるんでしょうか?
先日受けた研修でも、意思決定支援の基本原則として、イギリスの2005年の意思能力法から
3.人は、単に賢明でない判断をするという理由のみによって、意思決定ができないとみなされてはならない。
とのことでした。
なんだか、愚行権的な感じがしますが、それならなおさら、おっさんの所属する施設で介護員のしなければならないことって何なんだろう?
でも、反対にうちの上司は、お風呂に入らない入所者さん(おっさんが担当しています)に対して、「一週間に一回は風呂に入らないと」って言うんですよ。
でも、「自由でいい。制限する必要はない」のなら、別に体にカビがはえるまで風呂に入らないのだって認容されるべきなんじゃないんですかね?
おっさん、聡明ではないので、本当に迷ってわからなくって途方に暮れているんですよね。
ただまあ、勉強したり研修を受けたりしておっさんなりの答えが見つからないといけないのだろうなと思うので、昨年取得した精神保健福祉士の県の会に所属して、職場以外の福祉の空気にあたってみようかなと思っています。
おっさん、単なる介護員なので、資格手当だけもらえたらいいか(あさましき貧乏根性)、と思って県の会には所属していなかったんですけど、実際には勤務の都合で研修を受けられなくても、研修のタイトルだけでたぶん勉強の方向性なんかつかめるのではないかなと思ったりします。研修のレジュメぐらいはもらえるかもしれないですしね。