年が変わって最初のお休み、
おっさんは大阪中之島美術館での開催が終わりに近づいている「テート美術館展」に足を運んできました(ブログをどう書こうかと迷っているうちに開催は終わってしまいました)。
先月の頭に初めて訪れた大阪中之島美術館に再訪です。
前回は南側から館に入ったので、今回は看板のある北側から来てみました。
前回、紙のQRコードが印刷された入場券とか、遅いエスカレーターとかで散々文句をつけたこの美術館ですが、もう一つ文句を言いたいことがあります。
券売機のレスポンスが悪い。
券売機のタッチパネルにタッチしてから、次の画面に移り変わるのがすごく遅い。
中に入っているOSがWindows2000かな?とか思いました。
と建物とか設備には不満を感じるのですが、「テート美術館展」の展示自体はとても良かったです。
テート美術館といえば、ターナーのコレクションが有名でおっさん自身もターナーをお目当てにして行ったのですが、ターナーの作品としては一番目玉だと思われる「湖に沈む夕日」。
おっさん、わかりませんでした。
これは「いい作品」なんやろか。
「湖」とタイトルにあるけどほんまに「湖」ある?
夕焼けが湖に映ることで、こんな風にモヤッと見えることがあるだろうか?
なんかいろいろわかりませんでした。
コンスタブルの「ハリッジ灯台」。
見覚えがあるなあと思いながら鑑賞して、帰宅してから「近代美術史(上)に入っていたのかな?と思ったのですが入ってなかった。どこで見たんだろうか?
そんな並びの中でまずおっさんがいいなあと思ったのは、フィリップ・ウィルソン・スティーアの「浜辺の人々、ウォルバーズウィック」。
「この表現って、まるで印象派じゃない?」と思って帰宅してから図録を見たら「イギリスにおける印象派の最も典型的なもの」と紹介されてた。
イギリスにも印象派はいたのね。
フランスだけにいるのだと思いこんでました。
おっさんがもっともいいなあと思ったのは、ハマスホイの「室内、床に映る陽光」。
ドアも窓もちょっと歪んでいるのは家自体が傾いていたのか、ハマスホイが狙ってそうしたものなのか。
そんなことを考えながら見ていたら、ハマスホイが絵の中によく描く妻のイーダが描かれていない(不在)だからこそ、余計にその存在が感じられるような気がしてとても気に入ってしまいました。
そんなわけで、この作品のクリアファイルを珍しく買ってしまいました。
あとはカンディンスキーの作品を初めて直に見られたのもうれしい体験でした。
この真ん中やや左にいるのがジャズシンガーで、右にあるのがマイク、左上の黒い四角はスピーカーかな?と思ったのですが、合っているのやらどうやら。
現代芸術になると、もうおっさんの理解はさっぱりで全然分からなかったのですが、ジェームズ・タレルの「レイマー、ブルー」という作品の作者自身の説明の中に「あなたは何を見ているのだろう。見ている自分自身を見ているのだ」という一文があり、
そうか、自分自身の心理状態みたいなものが反映されるなら、そのうち雷に打たれたようにめっちゃハマる現代芸術作品にも出会うかもしれないな、と理解しようとすることをやめようと思いました。
なんにせよ、今年最初の美術館での観覧はとても楽しい時間でした。
有給の取れない中、定休だけで体のしんどい日だったのですが言ってよかったなあと思いました。
もちろん図録も購入したので、たまにはページをめくってみたいと思います。