きのう、お風呂介助の途中で例の「教授」と少し映画の話をしたあとで、
「おっさんさん、好きな女優は誰ですか?」
と言われ、「日本ですか?海外?」と尋ねると、「ハリウッドスターで」とのこと。
「『キック・アス』の娘、かわいいし答えておこう」と思ったものの名前が出てこず。
「じゃあ、ほら『ブラック・スワン』の女優さん」 と思ったものの名前が出てこず。
「『レオン』に出てたほら、『スター・ウォーズ』のクイーン・アミダラのほら」と説明するが、相手に伝わらず。
その後、「教授」が自分の好きなメグ・ライアンやジュリア・ロバーツの話を一方的にして終わったのですが、「『教授』古いな」と思いながらも、「おっさんだってちっとも新しくない」と反省。
最近、内容のわかっている映画を見て、安心に浸りたいという感情の保守化のようなものが、自分に見えて嫌になります。
自分でそんなことを思いつつ、見た映画がこの「ニュー・シネマ・パラダイス」。
映画の途中でアルフレッドからトトに
「ノスタルジー(郷愁)に惑わされるな」
という台詞があるのが、いまの自分には刺さります。
この「ニュー・シネマ・パラダイス」自体がとてもノスタルジーに満ちた映画だというのに、こういう台詞があるが、奥深いところでしょうかね。
トトの母親がトトに
「電話するたびに違う女性が出るけど、お前を心から愛している声じゃない。お前が誰かを愛してくれたらうれしい」
みたいな台詞がありつつ、最後にアルフレッドからトトに残されたフィルムが、愛の象徴としてのキスシーンの連続なので、アルフレッドもトトに「もうエレナのことは忘れて、新しく誰かを愛せ」と言いたかったのかしら?と思ったりもしました。
キスシーンををつないだフィルムを作ったアルフレッドがトトに惜しみなく愛情を注いだように、今度はトトが誰かに愛情を注ぐ番が来るのでしょうか?そうだといいなあ。
前回の視聴の感想