「まなさんと一緒」の日々

一緒に暮らしている、猫のまなさんとの日常を記していきたいと思います。

きのうの福祉分野の職場のこと その② 「わたしは老人ホームに入りたくない」

おとといの夜からきのうの朝にかけて、一緒に夜勤をしていた女性になにかの話から「わたしは老人ホームに入りたくない」との言葉が飛び出してきました。

 

 

まあわからなくもない。

でもさ、老人ホームに「入りたくて入っている」人って少数派だと思うんですよね。

 

 

「入りたくない」という意思の問題とは別に、「入らざるを得ない」という能力の問題もあったりするし、そのあたりを福祉の職場にいながら、この人はどう考えているんだろう?と思ってしまいました。

 

 

同じ社会福祉法人内に特別養護老人ホームもあって、その施設の中には夕方になると「家に帰りたい」と毎日のように口にするご老人がいることを、この人は知らないし、知ろうとも思っていないのだろうな。

 

 

それにこの人、自分が「老人ホームに入りたくないけど入らざるを得ない」という状況に陥るかもしれないとは、かけらも考えないんだろうな。

 

 

おっさんなんか資力の問題で「入らざるを得なくても入れない」という状況に陥るだろうけど、世の中にはそういうお金の問題で選択肢がとれないという状況にある人がいるということなんかは、さらにさらに、その女性職員の視界の外にあるわけで、

 

 

この人、福祉の職場にありながら「福祉」の価値をどのように理解しているのだろうか?と本当に不安になりました。

 

 

「意思」と「能力」のバランスが(先の話に書いた「小大統領」を含めて)悪い人が、いま働いているこの施設の中にたくさんいて、けっして「意思」だけで問題がすすんだり解決できたりするわけではないということを、この女性職員は理解しているのだろうか?

 

 

それとも「やる気があればなんでもできる」「できないのはやる気がないから」とか考えているのだろうか?

 

 

いや、もっと根本的になにも考えてないんだろうな。

きっと施設の入所者さんのことを自分に引き寄せて考えたりはしないんだろう。

 

 

おっさん自身も「共感」の少ないだめな職員だけど、この女性職員はおっさんから見ても「共感」少なめだもんなあ。

 

 

おっさんは自分で自分のことを「人間であることが向いてない」(コミュニケーション能力が低い、共感力が低い)と自覚しているけど、自覚があるだけマシで、おっさんより人間力が低そうな人間がゴロゴロしているのも、また事実なんだよなあ。