ネタバレありです。
以前、ドラマ「SPEC」がGyaO!で無料放送されていたのを見たのですが、
(ブログでは1~5話を見たことしか書かなかったのですが、結果としては全話無料で見ました)
なかなか楽しんで見たので、「SPEC」の前のシリーズになる「ケイゾク」をAmazonプライムビデオで見ました。
楽しんで見たし、それなりに引きこまれたのですが、やや疑問点も。
第1話でいうと、なぜ多田はうまく自分が殺されたように偽装し姿を隠していたのに、貸した金を返してほしいというような偽装がバレかねない電話をしたのか。
第2話では、父を過失により殺されたとはいえ、水谷社長から充分な経済的利益を受けた下平医師は、なぜいまさら水谷社長を殺す必要があったのか。
第3話では、竹下夫人の用いたトリックは解明されたものの、あのような大きなしかけをひと目に触れずにセットできるのかというトリックの瑕疵があると思う。
全体でいうと、真山の妹をレイプした真犯人朝倉。
彼は快楽殺人犯という設定のはずなのに、ドラマ上で描かれた最初の犯罪がなぜレイプなのか。
快楽殺人犯なら、集団による輪姦なんて犯罪ではなく単独でレイプして、単独で殺すような気がするんですけどねえ。
以前、テレビ放映をながら見した「さまよう刃」でも、悪辣で天才的な知能を持つ少年犯罪者が描かれていたのですが、
個人的には、仮に天才的な頭脳をもつ早熟の犯罪者がもしいるとすれば、警察組織の目をかいくぐって一人一人ちまちまと人を殺すよりも、官僚なり、政治家なり、政権のフィクサーなりになって、合法的に彼が殺したいと思う者を殺す方向に向かうのではないかと思うんですよね。
一人一人プチプチと殺さないと快感がないというのでは、職人的なこだわりがある分だけ発覚も早いし、それでは天才的な頭脳といえないと思うし、なによりどんな天才でも一つのミスもないということはありえないので、いつか必ず捕まってしまうだろうし、そんな彼を上回る天才がこの世にいないという保証もないわけだから。
それなら、国家権力の中枢に入って、予算や行政の政策の一つをチョイと変えれば、その余波で沢山の人が死ぬのだから、その方が圧倒的に効率がいいと思うんですよね。
あとは、如何に天才とはいえ、学者や専門家ですらなし得ないような強力な暗示を体得していて、それを操るという設定はいかがなものかと思ったりします。
そういう心理学方面の学術書を読んだり、学校で学んだりする機会もなく、ただ経験知だけで圧倒的な暗示を使えるなら、それはすでに魔法と呼んで差し支えないように思うんですが、この部分がデフォルメされて、「SPEC」内のスペックになっていくのなら、まあしょうがないのかな。
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オープニング曲が中谷美紀の曲だったのは、少し驚きました。
そういえば、昔は中谷美紀、歌を歌ってましたね。
確か坂本龍一のプロデュースで。
確認してみたらオープニング曲「クロニック・ラブ」は作曲編曲ともに坂本龍一じゃないですか。
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そういえば、中谷美紀と坂本龍一は「公私ともに親しい間柄である」なんて週刊誌にも書かれていた記憶がありますなあ。
「SPEC」もAmazonプライムビデオで見られるので、少し時間を置いて見てみようと思っています。