せっかく折りたたみ自転車を購入したのに、全然持ち運んで利用していないおっさん。なんのために買ったんだ?ということで、初めて輪行に挑戦しました。
まずは南海の和歌山市駅まで自転車で乗りつけ、そこで自転車をたたみ電車に乗りました。行った先は、堺です。
このあとは紀州街道を北に向けて自転車に乗りました。
本当は実家に帰るついでに大阪まで自転車に乗るつもりだったのですが、前日に父に送ったメールが宛先不明で帰ってきたので、とりあえず帰省は先延ばしにしました。
自転車とおっさんも写りこんでいますね。
この写真を撮る前に、自転車に乗ったおばちゃんに声をかけられ、「時間でも訊かれるのかな?」と思ったら、「兄ちゃん、いま平成何年?」と訊かれました。そこかあ、おっさんの予想はハズレ。でもちゃんと30年だと答えましたよ。
大和橋から北に橋を降りてくると、安立の商店街です。
安立の商店街、寂れた感じもなく、おっさんが堺から大阪に行くときに通っていた様子とあまり変わっていないように思いました。
なおも北に走ると、右手からチンチン電車が合流してきて、その奥には住吉大社の木々が目に飛びこんできます。
奥に見えているのが太鼓橋ですね。
この辺はおっさん好きなので、また自転車で来たいですね。
そのまま天下茶屋も越えて自転車を走らせると、西成のドヤ街に突入です。
本当は三角公園の写真を撮りたかったのですが、やっぱりおっさんの中では多少のためらいがあるので、西成警察署を撮りました。
そのまま南海の高架下を通り北に抜けると日本橋のオタロードにたどり着きます。
難波にたどり着いても、ちょっと走り足りないなと思ったので、大正のIKEAに行くことにしました。
途中、前を通った汐見橋駅。
同じく通り道の桜橋にあった「乳の屋」というトップレス牛丼屋。おっさん一度行ってみたかったんですよね(でも、たぶん行くとその猥雑におっさんがっかりするんだよな。おっさん、猥雑に憧れるくせに行くと自分の貧乏な出自を思い出して、近親憎悪で腹が立つんですよね)。
大正を北から南に、ほぼ縦断して南西奥のIKEAにたどり着きました。
自転車でどうせ何も買わないくせに店内を覗いて見ました。
ケーキとドリンクバーで休憩したのですが、ぶらさがっていた証明のカバーがマリメッコぽくてかわいかったです。
その後は、もう帰宅しても良い時間だったのですが、せっかく大正に来たのだからとチャイ工房に寄ることにしました。
もう本当に何年も行ってないし、地図アプリを頼りに走っているわけでもないのでたどり着けるかなと思ったのですが、意外に覚えているもんですね。
豆腐チャンプルー定食のあとで、ジンジャーチャイをいただきました。木のテーブルで木の床できれいに保っていくというのは、並々ならぬ手入れが必要だろうなと思います。
それに冷房がなくて扇風機なのにさして暑く感じないんですよね、不思議。
おっさんは岩合光昭の「ニッポンの猫」を読みふけってしまいました。
こんなに猫押しのお店だったかな?と自転車を漕ぎながらの帰り道に考えていたのですが、そういえば前回来たとき(とはいえ、10年以上前?)にお店の猫がおっさんに近づいてきてくれてなでていると、別テーブルのお姉さんたちに「猫も男前が好きなんかな?」とか褒められたのを思い出しました(こんなに露骨に顔を褒められたのはおっさんの人生で最初で最後かもなあ)。
きっとその頃は、猫と暮らすなんて思ってもいなかったので、猫のことが印象に残らなかったんでしょうね。
ちなみにいま自宅で主に飲んでいる「ケニア山の紅茶」はチャイ工房で覚えて、長年の空白のあと思い出して、ネットで取り寄せるようになりました。
そのあとは難波まで自転車で戻り、携行袋に折りたたみ自転車を入れて、和歌山大学前駅に戻り、そこから自転車で自宅に戻りました。
和歌山、大阪、トータルで走った距離は42.49km。
輪行袋に自転車がきれいに収まらないとか、時間がかかるとか、いろいろ問題点はありますが、車のないおっさんにとっては輪行は一大革命で、行きたいと思いながら行けなかった色んな所に行けるようになると思います。