2019-06-08 読書メモ「漢帝国」の1 読書 漢帝国―400年の興亡 (中公新書) 作者: 渡邉義浩 出版社/メーカー: 中央公論新社 発売日: 2019/05/21 メディア: 新書 この商品を含むブログを見る P.8 項羽軍は、阿房宮から美女や財宝を略奪し、火をかけられた咸陽は、廃墟となった。劉邦の建国する漢が、こののち、秦と同様の中央集権的な支配を回復できた一因は、劉邦の部下である蕭何が、焼け落ちる咸陽から、統治に必要な書類を運びたさせたことによる。文書行政こそ中央集権の要であった。 今日の日本政府の文書を大事にしない姿勢を目の当たりにすると、いろいろと考えさせられる締めの一文。