「まなさんと一緒」の日々

一緒に暮らしている、猫のまなさんとの日常を記していきたいと思います。

読書メモ「日本仏教史」の5

P.174

仏教思想の大きな特徴は縁起にあるといわれる。縁起というのはあらゆる現象世界の事物は種々の原因や条件が寄り集まって成立しているということで、それゆえにこそ一切万物は変転極まりない。これが無常といわれることことである。(略)裏からいえば、他によらずして自存し、永遠に存在するようなものは何もないということである。(略)このような(略)原理にたつならば現象世界を離れて何か真実の世界があるという考え方は否定される。(略)このようなわけで、仏教の立場では悟りを開いたからといって、この現象世界と別の真理の世界にはいるということはない。

 

「はあ、そうなんか」と読んでいたのですが、極楽浄土ってでも、現象世界を離れた何か真実の世界的なものじゃないんですかね。「仏教思想」ではそういう極楽浄土はないけれども、民間に信仰として入っていく際に極楽浄土が、現象世界から離れた真実の世界」として誤って認識されたということなんだろうか。

 

いまいち、よくわからないけれども、よくわからないまま放っておいて読み進めてみよう。

 

 

日本仏教史―思想史としてのアプローチ (新潮文庫)

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