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思想史の上でもこの事件は大きな転換点を形づくる。第一に、歴史始まって以来の国難はいや応なく国家意識をたかめ、また日本の神々への関心をたかめる。
しかたがない事とはいえ、この場合「国家意識」という言葉は適切なんだろうか。「国家」と言われると、フランス革命以後、ナポレオン戦争以後の「国民国家(ネーションステート)」を私たちは想起してしまいがちなんですが、この場合は、それより600年ほど前の話で 当然それには当てはまらないわけで、まあしかし、他に代用できる適切な言葉がないということなんだろうな。
「国意識」でも良いような気がするな。
著者からすれば、「国民国家ではないことは自明のことなんだから、読んでいる人はわかるはずだ」ということなんだろうが、そういう自明のことを案外わかっていない人が世の中にはたくさんいるんだよな。
15時35分:語句修正