そんな風にケージ内で無事にいてくれたあきらさん、
少し食欲を回復してくれたまなさん、
を確認して安堵したおっさんは買い物に出かけました。
普段は帰り道に買い物に寄るのですが、あきらさんが心配で帰宅してから買い物に行くことにしました。
買い物から帰宅すると、階段の灯りに寄ってきたのか、ショウリョウバッタが自宅扉の前にいました。
両手に買い物袋を持っていたので、一度荷物を置いてからバッタを逃がしてやろうと思いドアを開けると、迎えに出てくれたあきらさん、まなさんのうちあきらさんが素早くバッタをくわえて逃亡。
おっさんは慌てて、あきらさんを追いかけ、捕まえようとするのですが、あきらさんの唸ること、唸ること。
「うー、うー」と大きく唸り、逃げ回って捕まえることができません。
おもちゃを取られる感覚なのか、
わたしの捕まえた獲物はわたしのものという感じなのか。
捕まえてもバッタを口から離さないあきらさんに
「そんなもん食べて、お腹から虫が湧いたらどうするの?
お願いやから離して」
と半泣きでお願いしました。
あきらさんを抱っこしたままだと、ずっとあごだけで獲物を保持する筋力がないのか、ポロッとバッタが抜け落ちました。
もうおっさん、あきらさんに負けない素早さを発揮してバッタを確保。
階段から外に向けてバッタを放り投げました。
よっぽどこの獲物にはあきらさんが執着を感じたのか、しばらく室内でバッタを探し回っていました。
小さくても立派なハンターなんやな、あきらさんも。
おっさんなんか全然恐れていないかのごとく、大きく唸りたおしていました。
おっさんはあきらさんを追いかけることで汗だく。
ものすごく疲れて、晩ごはんも食べずに眠ってしまいました。
12時21分:語句変更