P.201
異端派(おっさん注、鎌倉新仏教のこと)が旧仏教の枠を飛び出してそれを批判するのに対し、その枠内にとどまりながら、教団の堕落を憂い、思想・実践上の革新的な活動を展開した改革派の僧たちも同様に注目される。例えば、南都の貞慶・明恵(高弁)・叡尊・忍性などである。
この本の中では、黒田俊雄の「日本中世の国家と宗教」が紹介されているのですが、おっさんはこのような難しそうな本にはとても手が出ないのです。
ただ、黒田俊雄の「寺社勢力」は読んだことがあり、その中で紹介されていた南都旧仏教側の「復興」が興味深かったので、先日行った京都の古本市でも、「鎌倉旧仏教」を購入したかったわけなんですね。
ちなみに、叡尊は忘れられた存在のようになっていますが(おっさんが知らんだけ?)、
幕府・調停の篤い帰依を受け、大僧正という僧侶として最高の地位を極め、興正菩薩とも呼ばれた。「神風」は神々に命じて叡尊が吹かせたものだと、当時朝幕に信じられた
「寺社勢力の中世P.」207
そうです。