以前聴いた「クラシックの迷宮」の中で、リヒテルの中のどこにも属さない気持ちを象徴するような「さすらい人幻想曲」の重要性が指摘されていたので、1円のCDにないものだろうか?と探してみると、ありました。
シューベルト/ピアノ三重奏曲第1番変ロ長調op99 幻想曲ハ長調作品15「さすらい人」 ANC158
- アーティスト: オイストラフ・トリオ,ダヴィッド・オイストラフ(ヴァイオリン),スヴィアトスラフ・クヌシュヴィッキー(チェロ),レフ・オボーリン(ピアノ),スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ),シューベルト
- 出版社/メーカー: エフ・アイ・シー
- メディア: CD
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どこでの演奏かも定かではないですが、リヒテルの「さすらい人」が収録されています。
収録曲:
シューベルト
ピアノ三重奏曲第1番ロ長調op99(D898)
1.第1楽章/アレグロ・モデラート
2.第2楽章/アンダンテ・ウン・ポコ・モッソ
3.第3楽章/アレグロ
4.第4楽章/アレグロ・ヴィヴァーチェ
5.幻想曲ハ長調作品15(D790)「さすらい人」
1~4曲目のヴァイオリンはオイストラフなので、ピアノもリヒテルだと良かったのですが(番組中でオイストラフとは無私の状態(演奏機械)のような状態になることがあるとリヒテルが話していたそうなので)、残念ながらそうはいきませんでした。
1~4曲目を聴くのもそこそこに5曲目ばかり聴いているのですが、当然ながら理解するなんてのはとても無理で、「そうか、これがリヒテルの精神世界の中では重要な位置を占めるされているのか」と後追いの理屈で自分を納得させつつ聴いています。
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