「まなさんと一緒」の日々

一緒に暮らしている、猫のまなさんとの日常を記していきたいと思います。

「奔流」を読み終えるーーー読書量を増やすための読書記録39

またまた久しぶりの読書記録。

しばらく本を読む気力がだいぶん衰えていまして、なかなか書けなかったのですが、「まあ小説なら読めるかな」と読んでみた次第。

 

奔流 (祥伝社文庫)

奔流 (祥伝社文庫)

  • 作者:田中 芳樹
  • 発売日: 2005/07/01
  • メディア: 文庫
 

 

中国の南北朝時代北朝北魏南朝の梁を攻めた鍾離の戦いを梁の将軍、陳慶之を主人公にして描いた小説。

 

鍾離の戦い - Wikipedia

陳慶之 - Wikipedia

 

おっさんは一応、南北朝時代をテーマにして大学の卒論も書いたのですが、この本の登場人物は全然全く覚えていませんでした(他の本で見たかどうかも定かでないです)。

 

 

北魏の孝文帝、爾朱栄、梁の武帝、侯景あたりはさすがに覚えているのですが、いずれもこの本では大した役割ではないので、知っていてもいなくても同じ感じですね。

 

 

三国志」が好きな人なら楽しんで読めることうけあいの歴史エンターテイメント小説ですね。

 

 

ちなみにこの陳慶之、大通年間(527~529年)に騎兵七千騎で北魏の首都洛陽を抜いたとの記述がある(P.332~)のですが、おっさんは北朝の後期、隋唐が成立するあたりで卒論を書いたのですが、これも全く記憶になし。うーん。

 

 

ちなみに南朝、宋の創始者、宋の武帝劉裕)はたしか洛陽を一時的にとはいえ回復して、その功績を背景に、東晋禅譲を迫ったはずと思い、「劉裕」を読み返してみたところ、その記憶は合っていました。

 

 

その前例があるので、陳慶之の幕僚たちは、陳慶之に帝位に登り自立するように勧めたのかもしれないですね。

 

 

国史に関する本を読んで楽しい気持ちになったので、次回Amazonで本を買うときには梁の武帝の人生の最後を飾る「侯景の乱」についての本、「侯景の乱始末記」を買おうと思います。

 

侯景の乱始末記──南朝貴族社会の命運 (志学社選書)
 

 

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