またまた久しぶりの読書記録。
しばらく本を読む気力がだいぶん衰えていまして、なかなか書けなかったのですが、「まあ小説なら読めるかな」と読んでみた次第。
中国の南北朝時代、北朝の北魏が南朝の梁を攻めた鍾離の戦いを梁の将軍、陳慶之を主人公にして描いた小説。
おっさんは一応、南北朝時代をテーマにして大学の卒論も書いたのですが、この本の登場人物は全然全く覚えていませんでした(他の本で見たかどうかも定かでないです)。
北魏の孝文帝、爾朱栄、梁の武帝、侯景あたりはさすがに覚えているのですが、いずれもこの本では大した役割ではないので、知っていてもいなくても同じ感じですね。
「三国志」が好きな人なら楽しんで読めることうけあいの歴史エンターテイメント小説ですね。
ちなみにこの陳慶之、大通年間(527~529年)に騎兵七千騎で北魏の首都洛陽を抜いたとの記述がある(P.332~)のですが、おっさんは北朝の後期、隋唐が成立するあたりで卒論を書いたのですが、これも全く記憶になし。うーん。
ちなみに南朝、宋の創始者、宋の武帝(劉裕)はたしか洛陽を一時的にとはいえ回復して、その功績を背景に、東晋に禅譲を迫ったはずと思い、「劉裕」を読み返してみたところ、その記憶は合っていました。
その前例があるので、陳慶之の幕僚たちは、陳慶之に帝位に登り自立するように勧めたのかもしれないですね。
中国史に関する本を読んで楽しい気持ちになったので、次回Amazonで本を買うときには梁の武帝の人生の最後を飾る「侯景の乱」についての本、「侯景の乱始末記」を買おうと思います。
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