この「相棒」という作品も長く放送してますよね。
おっさんが某小売店で仕事をしていた時に、同僚の方々が見ていた記憶がありまして、それが2004年から2009年ですからねえ。
ただ、おっさんは今現在テレビを持っていないこともあって、ほとんどまともに見たことがないですね。
プライムビデオでSeason14~17が無料で見られるのでSeason14を見てみました。
長く放送していて視聴率もそこそこあるため、1話だけのゲスト出演者もおっさんでも知っている有名どころが多いですね。
一番印象的だったのは第8話の「最終回の奇跡」ですかね。
事故で車イス生活を送っている人気漫画家といえば、どうしても岡崎京子を連想してしまいますよね。
まあ、おっさん、大して岡崎京子を読んでいるわけではなく、「ジオラマボーイ パノラマガール」とか「ヘルタースケルター」とか「リバーズ・エッジ」とか、その他数作ぐらいしか読んでないんですけどね。
復活を熱烈に待っているファンが居るという意味でも、やっぱり岡崎京子を意識した回なのかなとは思いました。
おっさんにとってはSexと死を大きな題材としていることが多いので、同じテーマを描くことの多い村上春樹を、岡崎京子からは多少連想させられます。
Sexと死を女性の目線から漫画で描いているし、かつ「ヘルタースケルター」のお金で容貌の美しさを保つ表現は、村上春樹の好きな「高度資本主義社会」ともつながっている気がします。
あと、容貌の美醜だって本当に女性が求めている美しさではなく、たぶんに女性を見る男性側の要望に沿った美醜が描かれている気がするので、相変わらず男性中心で動き続ける日本社会の病巣について考えさせられたりもします。
だから、第8話では漫画家の作品を喰い物にするかのような著作権管理会社の社長が描かれていたのだろうか?それは考えすぎか。
そんなこんなで最終回までの20回を楽しんでみました。
最終回の高岡早紀は、もちろん昔から見れば歳をとられたなと感じたのですが、色気がすごいなと感心しました。