おっさん、昨日は京都国立博物館で開催されていた「国宝」展の最終日に出かけてきました。
前々から行こうと決めていたので、とっても早起きするつもりだったのですが、先日夜勤明けに雨に打たれてひいた風邪が治らず、起きたのはきっちり6時間眠ったあとでした。
それでもユンケル(奮発して800円のやつ!)と風邪薬で起きたときには「治った!」と思えるほどの回復ぶりでした。
京都では別用で山陰線に乗ったのですが、おっさんの知っている、人の居ない山陰線ではなく、嵐山に向かう観光客がごっそり乗った山陰線でした。
所用後、気が昂っているのか、無駄に歩くルートを選択してしまい、京都国立博物館へ。
館内もすごい人でした。
この混みぐあいは、「フェルメールとその時代展」をおっさんには思い出させます。あの時も「青いターバンの少女」見たさに暑いなか並んで見たのですが、もう絵を見に行ったのだか、他人の頭を見に行ったのだかわからない有り様でした。

- 作者: アーサー・K.Jr.ウィロック,ダニエル・H.A.C.ローキン,ミヒール・C.プロンプ,Arthur K.Jr. Wheelock,Dani¨elle H.A.C. Lokin,Michiel C. Plomp,成田睦子
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2000/04
- メディア: 大型本
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Amazonで図録が意外に安いので、買おうかと思ってしまうおっさんでした。
「国宝」展、いいなと思えるものもたくさんあったのですが、人出がすごいことと、「国宝」というくくりだと、やっぱり興味が薄くてのめりこめない対象物があることもあり、もっと対象の絞りこんだ展覧会の方が楽しく見られるなと思いました。
おっさんが一番うれしかったのは「雪松図屏風」。
上のWikipediaのページにも「雪松図屏風」の小さな画像が入っているのですが、この雪の白い部分、白色に塗っているわけではなく紙の白を残して表現されているんですよね。すごい。
「応挙と芦雪」展で見た「朝顔図」も良かったし、どこで見たのか忘れた壁にかけた部分と下に垂らす部分で滝を表現している絵も良く、本当に応挙の絵はすてきだなと思うことが多いです。
特別展「応挙と芦雪」 | 奈良県立美術館 | 展覧会・イベントの検索 | インターネットミュージアム
おっさん、昔は図録ってデカイし高いし意味がないわと思っていたのですが、見た絵の全てをどこで見たのか覚えていられるはずもなく、図録をもっと買っておけばよかったなと反省することしきりです。
そんなわけで今回も図録を購入しました。
表紙になっている「燕子花図屏風」も良かったです。
金地が若いときならキラキラ感がもっとすごくて華やかだっただろうな、水に反射した太陽の光を金地で表現したんだろうか?などと想像しながら見ました。
今回、人出は多かったものの以前より成長したおっさんは、ちゃんと双眼鏡を持参していたので、少し離れたところからじっくり鑑賞できました。
大きくて少し高いところから展示されているものを見る分には、とても有効です。なので今回なら絵画や仏像を見るにはすごく便利。しかし、高さがなく展示されている絵巻物や書の場合はあまり役に立たないのでした。
いつものように、「あれをもう一回見ておこう」と館内をウロウロしながら、あれやこれやと見て回るのは、とても楽しかったのでした。