新刊の「騎士団長殺し」も出たことだし、村上春樹の本をなにか読んでみようかと思い、BOOKOFFに足を運んだおっさん。
「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」か「国境の南、太陽の西」があるといいなと思いながら、100円棚を覗いたのですが、あったのは「スプートニクの恋人」と「アフターダーク」でした。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 上巻 (新潮文庫 む 5-4)
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/04/08
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 下巻 (新潮文庫 む 5-5)
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
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世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド 全2巻 完結セット (新潮文庫)
- 作者: 村上春樹
- 出版社/メーカー: 新潮社
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「スプートニクの恋人」はいままでに何度か買って、捨てたり売ったりしてまた買うというようなことを繰り返しています。
で、いつもわからないのは、最後に出てくる「ガールフレンド」の息子の「にんじん」との物語。この部分がいるのかなといつも読むたびに思うのですが、今回もこの部分が存在する意味がわかりませんでした。
この「スプートニクの恋人」は、最後の部分は「ノルウェイの森」の裏返しのようになっていると思うんですよね。
『失踪していたすみれから僕に電話ボックスから電話がかかってくる』のは、「ノルウェイの森」では『僕が電話ボックスから緑に電話をかけたシーン』の裏返し。
自殺した直子に対して、すみれは「あちら側」から帰還してくる。
「ノルウェイの森」の元ピアニストのレイ子さんは、療養所から出て仙台だったかどこかで新生活を始める前に僕と一夜を過ごして旅立っていくけれども、「スプートニクの恋人」の元ピアニスト、ミュウは失われた半身を取り戻すことなく、ぬけがらみたいになった姿を僕に目撃される。
そんじゃ、全体としてどう読むのかと言われると、おっさんもひとつわからないのですが、おっさんはあんまりいろいろ考えながら本を読んでいないのでなあ。
ちなみに、おっさんはもし自宅で急死したら、同居猫のまなさんにおっさんを食べてもらいたいと話して、「あらー、痛い人」というような雰囲気になったことがあるのですが、「スプートニクの恋人」の中で読んだから、おっさんの中から出てくる話だったのですね。もう完全にどこで見たのか忘れていました。