見た順番とは変わってしまうのですが、きのう「あの頃ペニー・レインと」をAmazonのプライムビデオで見ました。
DVD2枚パックは「17歳のカルテ」とセットなんか。なかなかな選択ですな。
1973年、15歳でスティルウォーターというバンドに貼りついて記事を書くことになった真面目な家庭出身のウィリアムと、同じ街で育った本名不明のバンドエイド(グルーピー)のペニー・レインが主人公の映画です。
ペニー・レインが睡眠薬を大量に摂取した時に、ウィリアムがペニー・レインを抱きしめて言う、「永遠に愛し続ける 過去に大勢の男がいたとしても」という字幕、泣かせる。
男って、自分は性的に奔放でありたいと思うくせに、女性が性的に奔放であることをなかなか許容できない生き物ですからねぇ。
もうこの時点で、15歳のウィリアムは並の男性の上を行ってるという。
その後、バンドを乗せたツアー専用機が雷雲に巻きこまれたときのバンドメンバーによる懺悔合戦の滑稽さは本当におかしい。なぜ、墓場まで秘密を持っていかないんだろうか。
それでもラッセルはペニー・レインとよりを戻そうと電話をし、結局それは果たされないわけですが、住所を書き留めるために「ペンを用意して」と言われた場面での、ラッセルの大人のずるさを含んだ笑顔が、同じ大人としてたまらなくいやらしく感じます。
このシーンでの、バンドエイド(グルーピー)から現実の生活に戻ったペニー・レインの姿が一番かわいらしいと感じるのはおっさんだけでしょうか。
おっさんがこの映画を初めてみたのは、当時の彼女と一緒にラブホテルに泊まった時にたまたま再生リストの中にこの映画が含まれていたから。
彼女は、「ロッキンオン」に投稿して何度か掲載されたという音楽少女だったと言ってたので、音楽がわかるぶん、よりこの映画を楽しめたんじゃないでしょうか。
そういう青春めいた懐かしさがこの映画をより良く見せている面は否めませんが、それにしてもなかなか良い映画であることは間違いないのではないかと思います。
それにしても、Amazonプライムビデオは、「サンセット大通り」、「娚の一生」、「楽園追放」、「ラストサムライ」、「コーヒー&シガレッツ」、「百円の恋」、「松ヶ根乱射事件」など見たい作品をラインナップに加えてきてくれて、ありがたいことこの上ない。
「入ったらいいな」と書いていた「ぐるりのこと。」もバッチリ入ってきているといううれしさ。
まあ、「ぐるりのこと。」はおっさんがDVDを購入したので、ありがたみが薄れているわけですけど(だって、入ると思わなかったんだもん)。ついでに「ハッシュ!」も入れてくれるとありがたい。
この調子だと年会費が上がったらプライム会員をやめようと思っていたけどやめられないかもしれないな。