2月14日に99円で購入した「幽霊塔」を読了。
(2月14日は母の祥月命日なのに完全に忘れてました。
そもそもヴァレンタインディだということも忘れてました。
親不孝者でごめんなさい。
でもまあ、離れて暮らしていた時間が長いから仕方ないよね、ね。)
「幽霊塔」もなかなかおもしろく読みました。
江戸川乱歩は本格推理というよりはスリラー的な作品が多いのかな。
途中、整形外科について論じた場面で、
整形外科では、乳房の大きすぎる婦人の脂肪質を切り除いて、胸の恰好をよくしたり、
なんて表現があったのには時代の違いを感じました。
今では豊胸が主な目的で、胸を小さくする手術を望む人なんてごく一部でしょうから。
まあ、女性が本当に胸が大きいのを望んでいるのか?
はたまた胸が大きいのを望む男性の希望を映して、
女性もそうでありたいと望むのかその辺は定かではありませんけれども。
この話は、昭和12年から13年にかけて雑誌に連載されたもののようだけれども、
3,4年後に迫った太平洋戦争が嘘のように物質的な豊かさを感じる記述が多いです。