きのう今日と連休で、きのうは和歌山県立近代美術館に行ってきました。
展覧会の企画が変わったのでそれを観てきました。
実はおっさん4月末だか5月頭だかに前回の展覧会を見に来た時に「友の会」に入会しているのです。
だから、せっせと美術館に足を運んで元を取らなければならないのです。
(なんかセコいな)
お父上、保田龍門氏の展示されていた作品の中で一番おもしろいなと感じたのは、「光明皇后賜療」という作品。
画面右に光明皇后をはじめとする宮廷の人々、左に治療を受ける一般の人々が描かれているのですが、一般の人々の顔立ちなどがとても日本人ばなれしていてギリシャ人やインド人を思わせるのです。
戦時中に描かれた作品だということなので、「賜療」する対象も大東亜共栄圏を意識していたのだろうかと思ったり、一般の人々の着ているものが、当時であれば麻の貫頭衣で普通ではないかと思うのですが、小ぎれいな服に描かれていて「日本は昔から豊かだった」と描かなければならないと龍門氏は考えたのだろうかと邪推してみたりでその作品の前を何度かウロウロしました。
ご子息の春彦氏の彫刻作品は、
「36cm立方」(?)みたいなタイトルなのに、立方体の天の部分に破れ目があり、深い亀裂があるのですが、これは「立方体と呼べるのか?」と考えさせられたりと、ややタイトルと作品自体に微妙なズレを感じさせられて、「このタイトルはどの部分を強調したくて付けられたものだろうか」なんて考えながら楽しく見せてもらいました。
実は4月中に隣にある和歌山県立博物館の友の会にも入会しています。
和歌山県立博物館-WAKAYAMA PREFECTURAL MUSEUM
こちらはいま展示中の「高野山開創と丹生都比売神社―大師と聖地を結ぶ神々―」を一度見に行ったのですが、元を取るためにはもっとせっせと足を運ばねばなりません。(またまたセコいな)
特別展「高野山開創と丹生都比売神社―大師と聖地を結ぶ神々―」 :和歌山県立博物館
高野山も行ってみたいのですが、足が自転車しかないのでとても行けそうもありません。電車だと和歌山線で橋本まで行って高野線に乗り換えて高野山だもんな。