(7月30日まで公開中)
しかし、この映画、主演は長谷川一夫。
名前ぐらいは知っているんですが、おそらく作品を観たのは初めて。
市川雷蔵は昼太郎という売り出し中の泥棒という役どころでした。
長谷川一夫はさすがに歳を取り過ぎていて、
将軍の愛妾である土部三斎の娘、浪路が、
一目惚れして身も世もなくなる二枚目にしては、
少しとうが立っているなという印象でした。
しかし、ミーハーという言葉は、
この長谷川一夫のファンのために作られた言葉だということ。
「ミーハー」とは、林長二郎のファンのために作られた言葉である。若い女性が大好きな「みつまめ」と、「はやし長二郎大好き人間」を揶揄してできたのが「ミーハー族」というキャッチフレーズだった。
長谷川一夫 - Wikipediaより(林長二郎とは長谷川一夫の旧芸名)
これは驚いた。
土部三斎役の人が迫力があり、なんという役者さんだろうと検索したところ、
二代目中村鴈治郎とのこと。
中村玉緒さんの御父君だそうな。
途中はすごい迫力だったのに、雪之丞からラストシーンで迫られると、
あっけなく毒薬を仰いで死んでしまうのがだいぶんと残念。
悪党らしく最後はもっとあがいて欲しかった。
「雪之丞変化」が終わってから、「るろうに剣心」実写版の宣伝が流れたのですが、
エンターテイメントな時代劇という意味では、かなり作風は違うものの、
同じような作品がずっと続いていっているのだなと感慨深いものがありました。