遠方と言っても遥か彼方というわけではないですが、
近況を知らせる手紙を書いたところ、
友人がわざわざ職場で半休をとって家に来てくれた。
しかも、なぜかオートロックをすり抜けて、
玄関のチャイムを鳴らすので、
「またたちの悪いセールスだ!」と判断したわたしが応答せずにいたため、
一度近場で飲み直してから再度自宅を訪れてくれた。
手紙に切手を貼るつもりが、切符を買って来てくれたのだという。
近所のうどんと寿司のお店で、日本酒を飲みながら、
「大阪はこすっからいから、和歌山で仕事しろ」と何度も誘ってくれた。
一人で飲んでいたバーでも知り合いができたと話し、
うどんと寿司の店の店主とも気安く話す彼のように、
軽妙洒脱な感じがあれば、わたしもこんな羽目にはならなかったんだろうがね。
飲んだあと、我が家で眠ると、翌朝は和歌山の職場に帰っていった。
帰り際に玄関脇の本は捨てる予定の本だと話すと、
その中の「社会契約論」を目にして、
「フランス革命以後、最も売れた本である『社会契約論』を捨てることはまかりならん」

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というそのセリフまでが、ほんと彼らしいなと思った。
ありがとう。
なんか先週末から具合が良くて、ちょうど少し掃除をしたあとで良かったよ。
本当に気持ちが助かった。
がんばるよ。