亡くなったご本人に話が聞けない以上、これこそまさに「死人に口なし」なのでは?
例えば、「独居生活で、頼れる親族は遠く離れたところに住んでおり、慢性の持病を抱えていて、その医療費の捻出に頭を痛めている。また治療の疲れからくる、メンタルヘルス不調を抱えていた」なんて場合は、どこに分類されるのか?
まだ若い人なのだろうが、ネット上で、「自殺する奴なんか所詮、弱い奴。」 的な意見をを散見するが、人間なんて皆「所詮、弱い奴」なのではと思う。 自称「強い」人の強さも確かめようがないですからね。
そういう弱い人、弱っている人を助けるために社会があるのに、 それが上手く機能していない。そこに生きづらさがあるのではないだろうか? ふとしたはずみで、簡単に人はメンタル面での均衡を欠くことが、 自称「強い」人にはわからないんだろうな。
しかし、この記事の見出しも意図的になのか、「家庭問題、ぐらいで死を選ぶ、愚かな弱い奴がたくさんいますよ」 という風に見える。1998年以降、去年まで、 毎年30,000を超える人が自殺していて、となると、累計では360,000人以上が亡くなっているのに、 結局は一部の「弱い人」が死を選んでいるように、 問題を矮小化したいのかなあ。