以前からDVDを欲しい物リストに入れていた「レッド・ファミリー」が、Amazonプライムビデオにリストアップされていたのですが、なかなか見る時間がなく、ようやくきのう視聴しました。
「ええ、おととい見てた『俺の家の話』の第2回をTVerで見るんちゃうんかい!」というつっこみが聞こえてきそうな気がしますが、「レッド・ファミリー」を見てしまいました。
実は、おっさん、もっとコミカルな映画だと思いこんでいたので、実際に見て軽くショックを受けました。
この家族を装って、韓国に潜入している工作員の班長(女性)が、野ウサギというコードネームの上司から失態を責められて、暴力を受けるシーンがあるのですが、本当に心が痛くなりました。
その直後に、家族を装っている家(アジト)で隣家のいさかいを潜入班全員が聞く場面があり、ラスト近くの緊迫した場面で、そのいさかいと同じセリフを潜入班全員で再現するのですが、その場面は本当に心打たれました。
夫婦なんてもともとは他人だし、他人だが家族のように暮らしてきた潜入班全員が、隣家のいさかいを再現することで、逆に本当の家族に近づいていくような不思議な感覚でした。
本当にラストシーンで潜入班の娘役、ミンジだけが生き残った姿を見せるのですが、子どもの世代、つまりは未来の世代には、分断されていない、不幸を背負っていない朝鮮民族(韓国)を残したいという強いメッセージのように思いました。
とても考えさせられる良い映画でした。