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1930年代になってくると、いろんな国の海軍がイギリスよりも強力そうな駆逐艦を建造するようになってきた。たとえば日本の「特型」駆逐艦、小さい船体に魚雷発射管を3連装3基、12サンチ連装砲を3基詰め込むというとんでもない重武装の駆逐艦だった。あるいはフランスの”超駆逐艦”、シャカール級やゲパール級は排水量が2500トン以上もあって、大口径の130~138mm砲が5門、魚雷発射管は3連装2基だった。
さらにアメリカのグリッドレー級、4連装魚雷発射管4基16発のものすごい魚雷兵装に5インチ砲4門を持つ。そしてナチス政権のもとに再軍備をはじめたドイツ海軍の1934型。5インチ砲5門に魚雷発射管8門という兵装だった。
おっさん、ミリタリーに全然詳しくないのですが、こういう「○○に刺激されて○○が計画」みたいなのは、現在の商品開発にも似ていて面白いですね。
人の営みというものが外部からの刺激による相互作用によるものだと感じる、と書いたら言いすぎでしょうか。
ヤン・ウェンリーのいうように「効率よく味方を殺す」のが戦争だとすれば、そのための投資を惜しんではいけないということでしょうか。
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