「まなさんと一緒」の日々

一緒に暮らしている、猫のまなさんとの日常を記していきたいと思います。

読書メモ「社会学用語図鑑」の4

 

社会学用語図鑑 ―人物と用語でたどる社会学の全体像

社会学用語図鑑 ―人物と用語でたどる社会学の全体像

 

 

 

今日、まなさんにご飯をあげるときに、「お優しいおっちゃんがご飯あげるから、おっちゃんのことを好き、好き、言うてよ」とものすごい恩ぎせがましい物言いをしているのに気づいて、恥ずかしくなったおっさんです。

 

 

P.110

かつてマルクスは、個人の知識や思想(世界観)はすべて、属している社会の構造に規定されたイデオロギーであると主張しました。

 

そうだとすると、この世界には真理は存在できません。もしくは知識や思想はすべて相対的に真理であり、知識の数だけ真理があることになってしまいます。

 

 

例として図示されているのは、

資本主義国家のイデオロギー   自由が一番

社会主義国家のイデオロギー   平等が一番

貴族社会のイデオロギー     労働は人間性を失う

サラリーマン社会のイデオロギー 真面目な労働は大事

 

 

「どっちもどっち」の理論って、この相対主義的な考え方に似ていますよね。

 

P.110で相対主義と相関主義の説明の中で、

 

相対主義だとなんでもアリになってしまう

 

 

と書かれているのが、まさになんだか 日本人的な思想状況のような気がします。幅広く何でも受け入れているけれど、「なんでもアリ」にして結局は大事なものがこぼれていってしまっている。

 

 

というか、判断をくだすのが怖いので、相対主義的に「なんでもアリ」にしてしまっているのかもしれませんね

 

 

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