タイトルと裏腹に読書量が全然増えていないおっさんです。
ブログに書けていない本がそこそこあるので、これが読書量の全てというわけではないですが昔と比べれば少ないことは否めないですね。
先日のブログでフリカッセについて書いた時に、銀英伝のことを書いたので、1巻を読み返してみました。
よく言われているように、銀河帝国、自由惑星同盟、フェザーンの並び立つさまは三国時代、三国志をモチーフにしていると思うのですが、
ビュコック提督→劉備
と考えたときに、補給担当で性格に難しいところのあるキャゼルヌは楊儀なのかな?とちょっと思ったりしました。
楊儀は確か正史の「三国志」では狷介と評されていたのと思うのですが、「性狷介」で一番有名な人物といえば、「山月記」の李徴ですよね。
「ろうさいのりちょうははくがくさいえい、てんぽうのまつねん、わかくしてなをこぼうにつらね、ついでこうなんいにほせられたが、せいけんかいみずからたのむところすこぶるあつく、せんりにあまんずるをいさぎよしとしなかった」
変換すると、グーグル変換で予測が出てきてしまうかもしれないので、記憶で全部ひらがなで打ちましたが、「山月記」は確かこんな出だしですよね。
おっさん、大学では東洋史を専攻したのですが、「三国志」、「蒼き狼」、「山月記」に出会ったことが東洋史、中国史を好きになった大きな要因ですね。
高校の教科書で「山月記」を読んだとき、科挙に合格しながら「賤吏」だと、江南尉の位を捨てた李徴を「なんと馬鹿な男だ。出世していけば宰相にもなれるものを」と思ったのですが、いまはきっと李徴はその官吏になった時点で、「自分は天下国家を動かすにふさわしい人物だ」と考えていたのだろうと、その自信過剰な態度に惹かれるものを感じます。
おっと話が脱線しました。
おっさん、三国志では姜維は一番好きな人物と思うぐらい好きなんですが、銀河英雄伝説のユリアンはいま少し好きになれないんですよね。なぜなんだろう。
姜維が好きになったのは、柴田錬三郎の小説の影響が大きいですね。
柴錬三国志 英雄・生きるべきか死すべきか〈上〉 (講談社文庫)
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姜維の持っている華やかな男ぶりみたいなものをユリアンには感じないから、あんまり好きになれないのかな。
久々で1巻を読み返してみたら面白かったので、2巻も読み進めてみようと思います。
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2018年5月8日:語句修正