先日、Kindleストアで「すべてがFになる」が、100円だったので購入しました。紙の本は実家にあるからと思い購入したのですが、積んだ本の下から紙の本が出てきたので、購入する必要はまったくなかったという悲しさです。
すべてがFになる THE PERFECT INSIDER S&M
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/09/28
- メディア: Kindle版
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おっさんは、以前も書いたようにUnix系のOSに憧れるきっかけにもなった作品ですし、トリックもすごく感心したので、名作としての評価が定まった作品だと思っていたのですが、Amazonのレビューを見ると案外評価されてないですね。
曰く、人間が描けていない、
曰く、コンピューターならばなんでもありだ、
というか人間が描けているミステリーってどんなんだろう、人間としての苦悩について本を読みたいなら明治文学でも読めばいいと思うんですけどね。なんで、ミステリーにそれを求めるんだろう。
コンピューターならなんでもありではないということは、パッチの形跡がないことが何度も作品中で言及されているけどな。結果パッチではなく、もともとOSに組みこまれたものであることは、ソースの部分を確認するシーンできちんと描かれているし、なんでそんな風に読むんだろう。
「F」の正体に皆が気づかないのは不思議だというのは、さすがに当たっていると思うんですが、あまり理系的なトリックにしすぎると読んでいる文系人間のわたし達がついていけなくなるからだと思うんだよな。
ちなみにおっさんは、気がつきました。
なんでかというと、能力値を16進法で表す「トラベラー」というTRPGを友人たちと高校生の時にプレイしていたらから。
西之園萌絵がすごい暗算能力をもっているように、国立一期校に通うような人の中には、想像もできないようなすごく頭のいい人がいるというのが確認できただけでもおっさんには価値があります(そういう人と個人として付き合いがないので)。
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