きのう、見たと書いた「茄子 アンダルシアの夏」の続編、「茄子 スーツケースの渡り鳥」も当然の如く見てしまいました。
まず第一の疑問は、なぜ舞台が日本でなければならなかったのだろうか。
パオパオビールでのぺぺのチームメイト、チョッチにしろ、ザンコーニにしろ、抱えている悩みに対する啓示を与えるならば、やっぱり彼らの精神的な基盤であるキリスト教的な物の方がしっくり来るんじゃないのかなと思うのですが、舞台が日本なので千手観音が登場するんですよね。
亡くなったマルコの葬儀がキリスト教の教会だったので、あえて別の舞台装置として、他の宗教のほうが良かったということなんだろうか。でも、ザンコーニの9周目での彼だけのゴールの際に天から降る光なんかは明らかにキリスト教的だと思うんだけどな。
もう一つの疑問は、そのザンコーニがなぜ9周目でリタイアするのか。
ジロ・デ・イタリアを制したこともある名選手だが、ぺぺに「今年の成績だけなら俺と変わらん」というような衰えが指摘されているため、引退を考えているのかなと思うものの、レース8周目(?)で突然覚醒した後は、バリバリのオーラが出ているし、9周目のゴールの際も祝福するかのような天からの光が現れる。
マルコからの祝福があの天の光で、それをザンコーニ自身も感じたからガッツポーズでかつそれ以上は不要のものとしてレース自体は止めたということなんだろうか。
キリスト教的な祝福はザンコーニにだけ訪れて、チョッチの悩みに解決の方法を示すのは異国の千手観音ということになるのだろうか。
もひとつわからんなあ。