以前、友人とその彼女と3人でDVDを見たときは、全く面白いと思えず、ある種の失笑とともに見た記憶があるのですが、今回は意外に楽しんでみることができました。
しかし、それでも「貧しいけれど真実な者たち」との主人公の妻の台詞には、納得しがたいものがあります。
おっさん、自分自身が貧乏人ゆえに思うのですが、「貧しいけれど真実な者」よりも「貧しいがゆえに真実に生きられない者」の方がよほど数が多いと思うのです。貧乏でも真実を失わず誠実に生きている人はいるでしょうが、それは己を律することのできる限られた人だけのように思いますし、貧乏から脱する順番も、己を律することのできる人が圧倒的に早いように思います。
まあ、おっさんは己を律することができない自律心のない人なので貧乏暮らしが長いのです。
先ほどの話に戻ると、
「貧すれば鈍す」
「恒産なき者に恒心なし」
というのは、ある一定の真実ではないかとおっさんは思うのです。