実は見終えたのは、もうすでにかなり前のこと。
「トンイ」と「バイファム」を見終えて、軽い娯楽作を見たいなという気持ちで、「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」を見ました。
キャッチコピーが「伝説よりも、ハデにいこうぜ。」だったらしく、非常に現代的な戦闘シーンが目を惹きます。
ロシュフォール隊長が、「007 カジノ・ロワイヤル」でル・シッフルを怪演していたマッツ・ミケルセンで、こちらでの悪役ぶりも良かったです。
クライマックスの戦闘で、なんの伏線もなく、押されまくっていたダルタニアンがロシュフォールに勝利したのが物足りなく感じたぐらいです。
で、「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」を見終えたあとで、「そういえばウォッチリストに三銃士関連の映画がもう1本入っていたな」と見始めたのが、「仮面の男」。
ド派手な「三銃士/王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船」を見たあとだと、この間にフランス王国はとても貧乏になったのかしらと錯覚しそうになります。
ダルタニアンの上から下への変化は、まあ、まだナイスミドルな変化といえますが、
アトスは「どこか筋の悪いところで借金して貧乏になったのかな」と思いたくなりますし、
アラミスは神に仕える清貧のゆえだと説明できても、
ポルトスはメキシコの地方回りの劇団の道化みたいになっちゃってます。
ただ、ルイ14世とその弟フィリップが、アンヌ王妃とダルタニアンの不義の子で、その愛情ゆえにダルタニアンがルイ14世に忠誠を誓っていたという設定は、なかなか斬新な上に興味深かったです。
あと「銃士」を英語で「マスケティア」(カタカナですけど)というのは、マスケット銃からきているんですね。最近FM放送で「マスケット銃兵」という言葉を聞いて、「あ、マスケティアって、ここから来ているんだな」と、急に腑に落ちました。
アイドル俳優みたいな扱いをされることの多いレオナルド・ディカプリオですが、傲慢なルイ14世と、おどおどしたフィリップをよく演じ分けていて、うまいじゃないかと思いました。
「ギルバート・グレイプ」での知的障害のある弟(役名忘れちゃった)の役も見事だったですもんね。
13時19分:誤字修正