Amazonプライムビデオで「愛と青春の旅立ち」を見てみた。
この作品、うちの弟が大好きな作品で、彼は一緒に生活していた時から、
セルビデオを購入して見ていたので、
今頃はきっとBlu-rayででも観ているのであろう。
(ちなみに弟君は、とある中小企業で生産部長をしており、
取締役にもなれそうな人物なので、おっさんのようなプア中年ではありません。
なのでBlu-rayなのです)
今回見なおしてみての疑問は、
まず、第一点、主人公ザック・メイヨーの父親はフィリピン駐留アメリカ艦隊の兵みたいで、士官どころか下士官でもないっぽいのですが、それでもフィリピンで愛人を二人も抱えてやっていけるほど給料がもらえていたのか?
やっぱり国際基軸通貨のアメリカドルで給料をもらえるというのは大きいんですかね?
1982年当時だとマルコス時代の末期、フィリピンが経済成長で大きく遅れていたのも大きいんでしょうね。
第二点はアメリカ海軍は13週間、つまり一年の4分の1の時間で速成のパイロットを士官として量産してもやっていけるほど財政が豊かなのか?
やっぱり冷戦構造下まだまだパイロットが足りなかったのか?
アナポリスの海軍兵学校で4年勉強して卒業しても同じ少尉であることを考えると、速成のパイロット士官はその16分の1の在籍期間で士官になれるから、おいしいといえばおいしいのかな。
まあ、しかしアナポリス出の士官と同じようには出世していけないんでしょうけど、軍内部での教育機会をうまく活かしていけば、そこそこ出世していけるのかな?
ヒロインであるポーラ(デブラ・ウインガー)が、
「うちのママは39歳でまだ製紙工場で働いているわ。
わたしはあんな風になりたくないわ。」
みたいな台詞は、女性がバリバリ働いている国アメリカというイメージで聞くと違和感がありますね。
ポーラをはじめとする基地周辺の女性の、現状から脱出する手段として最初に思いつくものが、自らの勉学による立身出世ではなく、士官候補生を捕まえて士官となった彼らに付いて行くというもので自分の力によるものではないという時点で、自由と平等の国アメリカと言いながら、自由を勝ちとるのは容易ではないのだなと感じますね。